ほめてほしくて。
7年前、ほめることばかりしていたら、自分は全然ほめられていないじゃんと不満でいっぱいになりました。
早朝のみなとみらいのスタバで、ぼろんぼろん泣きながら、
「もうそういうのがサービスとしてあったらいいのに」
と考えた、
あのときの私の悔しさをまぎらすためだけに考えた、
このサービスは、名前を「ハグ」といいます。
長いこと放置していたので思い出しながら書いてみます。
よかったらお付き合いください。
「ハグ」の特長
メモを見ると名前を「ハグ」と「ホメ」で迷っていたようですが(大差ない)、ここでは「ハグ」とします。
いわゆるLINEのようなメッセージアプリですが、1つ差別化されているのは、
・愛情表現のためだけにある
アプリだということ。
「ハグ」の使い方
「ハグ」でメッセージが届くと、
「あなたの友達の波平さんから”ハグ”が届きました」
「あなたの友達のサザエさんから”ハグ”が届きました」
と通知がきます。開くと、
「お前ほんとすげえな」(波平)
「HUG♡」(←スタンプ)(サザエ)
など相手からのメッセージが見られます。
ただ先ほど書いた通り、愛を伝えるためだけにあるアプリなので、
テキストを打とうとするとテンプレートがでてきて、
『お前ほんとすげえな』『尊敬してる』『あなたと出会えてよかった』
など、候補からも選べます。
オリジナルで打つのは「ハグ」に慣れた上級者です。
スタンプは「HUG♡」の1点しかなく、はずかしがりやさんなどは送るときにこれを使うという手もあります。
でもあくまでもハグなので、
『抱きしめたい』『ギュってしたい』
という親愛の気持ちは届いてしまいます。つまり、
これを送る=好意があることを伝えること。告白になります。
これは異性友人でも使える告白です。
海外では上司ともハグしますが、この「ハグ」内でも
社内で気持ちを送り合ってもセクハラにはなりません。
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今読み返すと設定に無理もありますが、そのときは、思ったそのときに気持ちを送れるなんてええやん、と悦に入っていました。
何年かたって、アドラー心理学の「嫌われる勇気」を読みました。
私にとっては「未来の自分になりきって行動を起こす」というところが最高でした。
でもそうアドラー心理学はほめられることに依存するのがNGといっていますね。
では「ハグ」はお蔵入りか、と今一度考えてみました。
答えはノーでした。
ほめられることに依存する、承認欲求は、
めったにほめられないことから生まれるのではないでしょうか。
挨拶のようにほめあっていたら耐性がついて
ただ気分がいいだけではないでしょうか。
7年前のあの日、契約が締結しなかったんですね。
ビジネスにおいて私の提案が役に立たなかった。ただそれだけのことです。
でも自信が崩れ去って、私は求めたのです。
私を『お前ほんとすげえな』『尊敬してる』『あなたと出会えてよかった』と思ってくれてる人が世の中にいるなら今伝えてほしいと。
普段からありあまるほど愛情を受け取っている子はのびのび育ちます。
わかっているのに、私も日頃すごいねを伝えていない相手がたくさんいる。
そんなことしてたら、私たち人生で何回愛を口にできるのでしょうか。
それを何百回まで増やすサービスです。
メンタルの病は減る。ガンの予防にもなるのでは。
うつギリギリのところを彷徨っていた頭で思いました。
学校では素直に気持ちを伝えることの大切さを教わった記憶がありません。
でももう令和だし、
小学校、中学校、高校で気持ちを伝える授業をしてはいかがでしょう。
Zoomオリジナル講座でもそんな先生、すごく素敵だと思うんだけど。
ということで今日は、
7年前会社を立ち上げてすぐのメンヘラ気味だった頃に考えたアプリのこと
記憶をたどってかいてみました。
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アプリ開発をされている方へ
ご興味があればコメントをいただけると嬉しいです。