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私の小説の書き方 Lv.2

自分のダメさ加減に気付くのは、レベルが上がった証拠らしい。
私の中にある葛藤も、そのせいなのだと向き合う準備ができた。

6月から2か月はひたすら書きまくって、8月から2か月は完全に休んだ(笑)

プライベートが忙しかったこともあるけれど、それでも机には向かっていた。…にも関わらず、”物語を書く”こと自体は避けてきた。
あんなに夢中で書き進めたのに、
あんなに没頭した心地よい時間だったのに、
自分の中では、物語が進んでいて、大変なことになっているのを早く書き出したいのに、
”ことば”を編んで”物語”にすることができなくなっていた。

散文やアイデアダンプなら、ハイスピードで書けるのに、
動画を編集の時に、物語風にテキストを挿入することさえできなくなっていた。
自分の状態に薄々気付いてはいたけれど、さすがにショックだった。

1か月目くらいにその原因に気付き、『文章が綴れない病』と名付けた。

”名前”は便利だ。
自分でもどうしようもない気持ちに”名前”を付けると、安心する。
槇原敬之さんの昔の歌に教えてもらった、私が生きていく術の一つだ。

大人になって知ったのだが、その方法は、カウンセリングやセラピー的にも、名前をつけることで自分から感情を少し突き放した存在として捉えることができて、有効な方法らしい。

その心理的な効果とは別に、ものに”名前”があることの必要性もある。
雪国には、雪の名前がたくさんあるし、たくさんの夜空の星の中でも、知ってる名前の星座にだけは”意味”がある。
”名前”は対象を”認識”するために、その人にとって必要なものなんだ。
英語の name(名前) が名付けるという動詞にもなるように、”名前”があるということは、対象と向き合おうとする”行為”に近いと思う。

言葉が最初に生まれた大昔の時代の不安を、時々想像する。

余談が過ぎた。

このように、どうでもいい文章ならスラスラと書けるし、なんなら止まらないほどに書き続けられる。

でも、どうしても、物語・小説風に書こうとすると、書けなくなっている。

こういった症状も含め、現状を独りよがりで分析した。

執筆2か月目の壁

  1. たぶん、”構成”の壁にぶつかっている

  2. たぶん、描きたい物語が壮大過ぎて心が折れている

  3. たぶん、マネタイズまでの道のりの解像度が上がって、想定を超えた

3番目は、もう、どうでもいい(笑)
しっかりしていると思っていた自分の考えが甘かったことなんてザラにあるし、この程度でめげるような覚悟ではない(もっと切羽詰まっている)はずだし。
思い通りにならないことを、思い通りに近づける努力が、”頑張って生きる”ということだと思って生きてきたし。

1番目がたぶん、一番の課題。
休んでいる2か月の間、ひたすら一般の小説やマンガを読んだ。

マンガはとにかく、すごいと思う。
改めてそのプロフェッショナルさに気付いた。
単に物語を進めるだけでなく、誰目線か、何を見せるか、頁めくりと見せ場のタイミングを合わせる技術、ほか。
小説も、同じ内容でも、話の進め方次第で単調にも面白くもなる。

そんなこと、分かり切っていたことだが、実際に自分がやってみたことで、その凄さが、体感として計り知れた、ってことなんだと思う。

計り知れちゃうと、そのギャップに心が萎えちゃったんだろうと思う。

実力不足は潔く認め、”構成”は課題として今後も向き合っていこうと決めた。
(潔く認めるまでに、2か月かかった、ってことなんだな…)

2番目については、対策方法で解決してみようと思った。

薄々気付いていた2番目の問題に対して、解決する対策方法を探し続けた2か月だったのかも知れない。

対策案のアイデアには、マンガの単行本の出版間隔が参考になった。

1冊読んで、次が出ない。半年から1年待たされる。
でも、新刊出たらまた一気に読んで、ストーリーは進まず、また待ち時間。

事件や戦いや試合など、1冊で終わらない話、そういうのが、好きなんだ。
だから私の描きたい物語も、マンガの単行本だと20冊くらいになる感じだろう。
そして今は、まだ2巻目くらい。

客観的に現状を当てはめてみると、焦りよりも、まぁ、そりゃそうだよな、ってポリポリ頭を掻くような仕草の反応しか出てこなかった。

『書き続ける大変さ』って良く言うあれも、ようやく少し実感として計り知れた、ってことなんだと思う。

その”計り知れる”ってのが、2か月書き続けてみた成果なのだと思う。
ちゃんと向き合って、解像度を上げられた、って事実で、進歩の証なのだと思う。

2か月がむしゃらに向き合って(ここは予定通り)
2か月現実逃避した(ここは想定内だが思ったよりしんどかった)
だから、
次の2か月、次のレベルの Try &Error でやっていこうと思う。

お待たせ、サキちゃん。(小説の書きかけの話の登場人物)
2か月も、カーテンの陰から怖い顔で覗いた状態のままで待たせてしまいました。
早く笑顔にしてあげたい。
一緒に笑顔になっていこう。

P.S.
2番目の問題への具体的な対策については、長くなりそうなので別記事に…

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