見出し画像

「鎌倉殿の13人」23回感想【小四郎の策略、畠山重忠が共犯だったのでは考察】

去る6月14日、畠山重忠役の中川大志くんが24歳のお誕生日(1998年生まれ)を迎えました!
その直前放送の「鎌倉殿~」第23回は、重忠さまが大活躍でしたね\(^o^)/
…という訳で、こんなまとめを作成しました。

いろいろヤキモキさせられがちですが(初めて日曜劇場に出演する「オールド・ルーキー」も、諸事情で情報がなかなか出てきませんし)(8/19公開の映画「ソニック・ザ・ムービー ソニックVSナックルズ」(大志くん吹替主演)も、大志くんのみならず17日に山寺宏一さん61歳のお誕生日だったのに、情報出てこなかったし)、私がファンとしての応援行動としてできることは、このくらいかな…と。
いつもの感想投稿にあるような「大志くん素敵かっこいいかっこいい」ツイートは、このまとめに入っているので、今回はいつもと趣向を変えて、考察めいた文章になります。おつきあいくださいませ…。

「鎌倉殿~」第23回は、「新解釈・曽我兄弟の敵討ち」の回でした。
曽我兄弟の敵討ちは、内容はよく知らなかったのですが(「鎌倉殿~」放送に備えて予習で買った本を読んでも、「背景が2時間サスペンスドラマ以上にドロドロ」以上は何も分からなかったレベル)、「謀反に見せかけた敵討ち」という解釈になったのは、新鮮でした。
(永井路子さんの小説を読んでいれば「新解釈」とか思わなかったのかもしれませんが)

そこで気になったのが、「源頼朝の寝所を守っていたはずの畠山重忠が、なんで「曽我五郎(曽我兄弟・弟)だけ」を寝所に入れてしまったのか」、さらに、「開門して、敵を寝所敷地に引き入れた」「闘いのさなかに侵入した者に対して、重忠さまの手勢(秩父党)が誰も後追いしない不自然さ」も気になりました。
そこで私が考えたのが、「重忠さまは、北条義時(小四郎)とグルだったのではないか」説。

ツイッターでは書ききれなかったので、こちらで具体的に書くと…

☆この時代、「親の敵討」は、武士として称賛される行為だった(なので、時政父は曽我兄弟から「利用」されてしまった形に)
☆重忠さまは、小四郎(義兄)と時政父(舅)から「曽我兄弟が、富士の巻狩りにかこつけて、頼朝を襲撃する計画がある」ことを知らされていて、それに対して「私がお守りいたしましょう」と宣言していた
☆小四郎は、工藤祐経(曽我兄弟の敵討ち対象)から、比奈さんの居場所について聞き出されていた

画面内で確認できたこれらの場面から推測するに、
★富士の巻狩り期間中、頼朝寝所の守りは重忠さまと秩父党に任せていた(それほど、畠山は信頼されている(見映えがよいだけではない))
★小四郎は、祐経の行動から、頼朝の「夜這い」の具体的日時を察して(頼朝のスケジュール管理もしていただろうから、「夜這い」できる日は限られていたはず)(頼朝の「身代わり」になるのは、安達さまも預かり知らないであろう仲の祐経)、比奈さんも頼朝も(曽我兄弟敵討ちに「巻き込まれ」てしまった)北条も守ろうとした

から、
頼朝の「夜這い」の予定日の小四郎と重忠さまを想像すると…

小四郎:今宵、鎌倉殿が寝所を抜け出して比奈さんのもとへ行き、身代わりに工藤殿を立てるようだ。
重忠:富士の裾野でも夜這いですか、鎌倉殿は…(呆れ気味に片眉を動かして)
小:私は比奈さんのもとへ行って鎌倉殿をお諫めする故、もし曽我兄弟の手勢が攻めてきたら、手勢とのみ闘い、兄弟だけを寝所へ通すことはできぬか。(この段階で、曽我十郎(曽我兄弟・兄)が時政父の手勢のひとり・仁田にやられることは想定していなかった)
:それは…鎌倉殿への襲撃を曽我兄弟の敵討ちにすり替えるということか?
:さすがは次郎、勘がいいな。
:このこと、舅殿の耳には。
:(呆れ気味に)入れられるはずがなかろう、鎌倉殿の夜這いの話など。
それに、兄弟の手勢には、父上の手勢もいる。その手勢に怪しまれないように、兄弟だけを寝所に入れることができるのは、次郎、お前しかいない。
(重忠の手を握りながら)お前だけが頼りだ。
:…承知いたした。鎌倉殿の夜這いの始末には気乗りせぬが、これもまた、鎌倉殿へのつとめ。全力で臨むのみ。

このくらいのやりとりがあったのではないか…と想像します。
小四郎がブラック化したというのもですが、重忠さまもそれについてゆけるくらいの胆力がなければ、「清廉潔白」だけでは、とても鎌倉で生き残れなかったのでは…と思うので。
もし、曽我兄弟の手勢が攻めてくる時間帯が遅かったら、頼朝が一足早く寝所に戻っていたら、どんな事態になっていたのやら(;・∀・)

兎も角、「水もしたたる(物理)いい男・畠山重忠」が見られて、目と耳が幸せでした( *´艸`)

曽我兄弟の敵討ちを「当初から頼朝襲撃目的だった」に絞ったのは、曽我兄弟の物語で出てくる「恋人の遊女」とかの存在を省略するのにも、よかったのかなぁ…と思います。ここら辺は、いきなり登場人物増やしてキャラ立てさせるのが難しい一面もあるので。
そして、曽我兄弟の敵討ちがメジャーでなくなった理由は、「敵討ちされた工藤祐経こそが、最大の被害者だった」のもあるのでは。

比企の野心といえば、今回の比企夫妻はなかなかエグかったですね…万寿がダメだったら即範頼(蒲殿)に乗り換えって、それ寄生以外の何物でもないし、寄生対象が全てダメになったら即滅ぶじゃん…(;´Д`)
その点、北条は武士団としては小さいけれど、「寄生」には見えないのは、なかなか面白いなぁ。

「夜這い未遂」で、また「助かって」しまった頼朝ですが、小四郎に「次はもうない」と言ってしまう頼朝に、退場の哀愁を感じてしまいました…。
散々、おじいちゃん御家人や視聴者からのヘイトは集めているけれど、「頼朝が襲撃されて生死不明」の本当かどうかわからない情報だけで、鎌倉の御所が混乱に陥ってしまう位に、頼朝の影響力は大きくなってしまったのだなぁ。
小四郎には「自分は、「威厳ある鎌倉殿」を演じていて、鎌倉という組織のためならば悪役も引き受けている」という態度を示している頼朝ですが、それを知らない御家人は多くて(そのうち、重忠さまにもみせればよいなぁ)、だからヘイトを集めてしまうんだろうな。
近いうちにくるであろう頼朝最期で、頼朝の真意はどれだけ御家人に伝わるのか。
そして、頼朝亡き後の「威厳ある鎌倉殿」「鎌倉という組織のための悪役」がいなくなった鎌倉が、今から怖いです…。

ああ、「成長著しい金剛(と万寿と鶴丸)」「小鹿大作戦」「蒲殿が…」も書きたかったけれど、まとまりがなくなってしまうので、今回はこの位にします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集