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それが今も続いている
人のノートの感想です。カバー社が技術ブログを更新した。ヘッダ画像をお借りしています。
ぼくはカバー社の人々についてゲーム配信ばっか見ているので、3Dを使ったものはたまにしか見ていなかった。なので話を当人たちから又聞きすることが多かった。触れられているのはかなり後半
そこではカバー社がスタジオを信じられないぐらい巨大にしたから(それ自体はそこそこ前)、
じゃあ以前からやろうとしてたことができるなとスタジオを抑えようとしたら、いくらなんでもいつ打診しても空きがない状態なんておかしいだろと憤慨してたんだけど、直近でスタジオ拘束時間が長くなった時なんかに(うろ覚え)内部を歩くことにしたらマジでどのブースにも誰かがいて何かしらやっている実情を知って驚いたと、以前の返しはその通りだと言っていた。
信じられない数の部屋然とした感じは直上リンクの三枚目ぐらいで確かめられる。新たな「サインを書く場所」もある。
でカバーの3Dに破綻とかを感じたことはこれまでも別になかったんだけど(Mocopiとかはあまりカバー関係ないし技術として途上なんだろうし)、たしかに新スタジオ完成以前(2018~2020あたり)はそこまで3Dを積極的にどうのしようとも思ってないのかなとか勝手に思っていた。
だけどCTOのブログを読んで、たぶん当時から特段破綻みたいなことはしてなかったんだろうと思うようになった。それはかつてゲームにおいてモーションキャプチャー然としたことに取り組んだことがあり、その経験がまるまる今の事業に生きていることが語られていたあたりにあります。
2016年当時、スマホの次のプラットフォームとしてVRが期待されており、カバー株式会社でもVRゲームを集めたプラットフォームを作ることを目標としていました。
当時確かに、VR、AR、XR、SR、MRみたいな仮想現実の走りの概念が単語とともに生み出されては「……」みたいな感じになっていった。といいますか、VRがままならないのであれば以降の「○R」を実現するのはちょっと難しい気がする。Unityとかで自由に3Dが作れるならせいぜいARに対応できるくらいでしょうか……(ほかはVRとなにかを組み合わせる感じなので)
そしてVRを体験する側にもそれなりのハードルがあっちゃったので浸透しないようだった。VRChatとかSecondLifeとかあったけどメタバースもゲームが代替するのみでユーザは満足してしまった、とは以前も述べた通りです。画面の向こうに触れられはしないけど、そこにあるのであれば「観測するタイプのメタバースでいいや」という感じにたぶん市場はなった。2020年以降のあれもあり、そこまで品質の高い没入体験ができなかったとしても、今をたとえ刹那的にでも楽しめればそれで人の心が癒やされたのかも知れない。あつまれ動物の森が信じられないぐらい広まった理由がそのあたりにあるのかなと思った。
あとVRゴーグルも普及していない。理由はわからない。眼鏡レベルで気軽につけっぱなしにできないからとか、上記のように画面の向こうから眺めるだけでひとまずはいいや感が定着したからとかなのでしょうか。
話がそれ過ぎてしまったけど、カバーの最高技術統括の方によればかつてVR卓球ゲームで対戦のためにトラッキングが必要であり、
今までのオンラインゲームと違う点としては、体の動きをトラッキングするため、本当に、そこに人がいるということを動きだけでも感じることができる点です。
(略)
オンラインマルチプレイ技術は、その後、ホロライブアプリにおいてスタジオの複数人トラッキング、カメラ、ギミックの同期、自宅配信時のコラボ配信の仕組みに応用されました。
そのために7年も前から知見が積み重なっていたことになる。最初に目をつけたゲーム市場でリリースするプロダクトのために培った技術がここまでその後の事業にフィットするなんて、みたいなのはぼくが言うのは野暮だし技術ブログを読めばよりわかりやすいのでそちらへ。
卓球ゲーはマーケットインな商品になるだろうと思ったけどそうはならなかったらしい。でもその後のプロダクトアウトな技術のために相当役に立ったように見えるところがおもろいな、と思いました。
特にプレゼンス上昇のために背景への気配りをしていたことはステージ造形のそれとほぼ等しいように思える。何か上から目線でこうした成功例を総括する偉そうな奴みたいなことが言いたいわけではなく、当時からいいものを市場に提供しようとしてたら、それが今も続いている。スピッツも1987という歌で同じようなことを歌っている。1987年からやっていたことが2017年になっても続いてる。
そうしようと思ってもできないのが現実なような気がするだけに……
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