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Learn to 空の飛び方 FLY

別にこれがぼくが初めて買ったCDではないんだけど、spitzといえば初めて買ったCDが空の飛び方だっていう人は少なくなかった気がする。ヘッダ画像をお借りしています。
#はじめて買ったCD

理由は結構ある気がします。ロビンソンが売れる前の歌であり、君が思い出になる前にの直後であり、開戦前夜のあの感じに惹かれて買った人が多かったのかも知れない。ぼくは当時のことを一切知らないので、ディスコグラフィーをデータとして扱って知る他ない。

シングルは空も飛べるはず(ベビーフェイス)→青い車(猫になりたい)→スパイダー(恋は夕暮れ)あたりだったでしょうか。スパイダーはシングルカットだったと思うけど、カップリングがAL収録済みの序列から2つ飛ばした後の歌っていうのはspitzにやる気がないといいますかプロモーション担当のポリドールにやる気があったのかが不思議でしょうがない。

とはいえポリドールとは、あるいはポリドールにおける当該担当者とはミュージシャン側が望まないベスアルを勝手に出し、ミュージシャン側の意見の一切を跳ね除けるという気が狂った連中なのでプロモーションの仕方が究極的に下手くそなので仕方ないとはいいたくないけど、劇的にホワイトカラー職が向いてなかった連中の集まりだったであろうことは容易にうかがえる。

レーベルとして他にBLANKEY JET CITYも属していた事実が不思議でしょうがない。BLANKEY JET CITYの国境線上の蟻とかSICKSもよくわからんベスアル扱いなのかそうじゃないのかみたいな扱われ方であり、情けなさがうかがえる。相変わらず当時のことを体験していないので想像でしかない。

あたかもミュージシャンの意向に屈さざるを得ない(レコード会社にとってミュージシャンが商品でなくてなんだろう?社員に価値がないとは言わないが、ミュージシャンと社員の意見が対立した場合はどちらかしか得てはならないだろう)、そのような蝙蝠も驚きな立ち振舞しかできなかったポリドールは見事になくなりあらゆるミュージシャンが見限ってユニバーサルへ移った。

会社の意向で取り敢えずベスアルは意地でも出したけど、そこにミュージシャンの意向を中途半端に注いだ結果、ベスアル然としたプロモートが一切なされず本来ベスアルとしてのエフォート期待値の半分も叩き出せなかったんじゃないだろうか、みたいな本当にお前は産業ロックなのか?というインディーズレーベルも鼻をほじるレベルの企業風土である。

スパイダーと恋は夕暮れとは斯様に価値のない企業活動に消化・消費された歌になってしまった。前述の2つについてはそれなりのリリース意味が合ったのだろうと思われます。2つが収録される空の飛び方を発売してなかったから。

まだ世間に出ていない(大手レーベルと契約した時点で世間には出まくってるとは産業視点からは言えるんだろうけど)spitzを発掘したぞ感は空の飛び方において大いに得られたんだろうと思う。

空も飛べるはずと青い車はシングルがバージョン違いでした。空も飛べるはずはMIX方法が違う感じで、コーラス部分の音飾がシングルだと少ない感じな気がする。青い車はシングルだとエンディングが2倍続いていた。そして青い車のカップリングはなぜか空の飛び方に入らずに、3-5年後に出たB面集に入れられた。これはミュージシャン側の意向なのかどっちなのかわからないけど、ろくでもないベスアルより前のことだった気がするので青い車のカップリングである猫になりたいが当面シングルユーザだけの宝物だったのは当人たちの意向なのかも知れない。

BLANKEY JET CITYにおける、最後までステージ盤にしか収録されなかったBaby, babyと似た立ち位置だということか。ステージでは当たり前のように毎回演奏されるのに、CD化されない。spitzだとあかりちゃんがそうだっただろうか。

あるいはさわって・変わってや恋する凡人みたいにステージ初卸の歌が多いのかも知れない。ぼくはステージにあまり興味がわかないから詳しくない。シングル化は決まってるけど、顧客の反応を見てA面かどうかを決める。

それに従うとスピカや恋する凡人がB面発売された(両A面という名目はあったが……)ことには納得できないユーザが多いんじゃないだろうか。

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中村風景
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