「泣いちゃった」が流行語辞典に載る日が来るだろうか
新語としてあまりにも普通すぎる単語が流行った場合、国語辞典編纂者とかの知覚範囲では補足されない可能性があるんじゃないのかな?と思いこのnoteを書いています。
表題にも書きましたがそいつの名は「泣いちゃった」です。普通すぎる日本語の弊害として、起源のたどりようがないというデメリットにまさにぼくはいま相対しています。
泣いちゃったルーツ
「泣いちゃった」が使われるようになったのは文字文化特化型メディアとしておなじみのSNSっぽいです。
ことSNSではいま自分に何が起きているのかを文字でしか表現できません。このため語気が荒くなったり、0か100かの極端なことを書いて目立とうとする。特に自分がどんな気分で今いるかなんて伝えようがありません。
Howto泣いちゃった
泣いちゃったという単語はまさに感情を表している。よほどの感情の揺れ動きがない限り、人間は「泣く」という行為には至りません。
つまり「今わたくし泣いておりますが?w」と表明するということは場合によっては「俺を構え」にも準ずる効果があるのではないでしょうか。わざとそのように上記の文では描写しました。
こと流行り物としての泣いちゃったという言葉は別に多分そこまで「わて、今この瞬間このとおり泣いておりますが、ツイッポーを見ていらっしゃる殿方は何か優しい言葉をおかけにならないござるか?囲ってこない御座候か?w」然とした意味はそこまで残っていないように思えます。
もちろん当該効果を狙って書いている人もいるでしょうね。そして別に、女の方しかお書きにならないこともないはず。
別に普通泣いちゃったとか言わないじゃないですか。だから上記リンクでもお話した考え方のようにスラングとして機能する。
ただどうやって国語辞典編纂者は当該単語を探せば良いのでしょうか?泣いちゃったという書き込みをしている人々を目にした場合、「ああ、泣いちゃったんだな。早く新語を探して、2023年の国語辞典を造らなければ」と職務への意欲を掻き立てるだけでおわってしまうのではないだろうか。
後記
国語辞典とか流行語にはスラングなんて載せねーよ!と思われるのならばそれでお話は終わりです。別にぼくも、文字メディア内で目立つためだけに生産されたネットスラングなど教育資料に掲載してほしくはない。
ただ、ポジティブな言い方をすると泣いちゃった自身にはそこまで悪意は感じられない。ネガティブな側面が仮にあるとしたら上記でぼくが大げさに書いた例程度の使われ方を危惧しとけばええかな、ぐらいでしょうか。
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