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チバユウスケのインタビュー集を買った

亀川千代が逝ってしまいました。ヘッダ画像をお借りしています。そんな時にちばの本を買ってしまった。本を買ったら亀川千代のニュースが来てしまった。ぼくは同時に逝ってしまった二人の人をまとめて話すような省エネみたいなことはできない、したくないので亀川千代のはなしはまた次に……したい………

ちばゆうすけのインタビューというよりも、写真集と呼んでしまっていた。

それぐらい雑誌媒体には写真がつきものである。後年のちば自身は携帯こそ持たなかったらしいが、写真機を持ち歩くことには余念がなかったらしかった。これはその本に書いてある情報ではない。この本は曲がりなりにも高額であり情報を切り貼りすることには何か良からぬことがあると思うのでどのように書いたものか迷っている。

昔から雑誌を買うのは何か違うと思っていた。レコードをだしているのだから(ぼくが好きな楽器演奏者たちは、なぜかCDと言わずレコードという人々が多かった)それを聞けば、その人達に興味があるならそこから流れてくるやつでその人達のことわかるじゃないですか。

確かにベースとかは歌によっては聴き取りづらいが……ジャケットとか見れば普通は顔が載っていたりする。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTは当時、10000字とかのインタビューを受けていたらしかった。

でもそんなのは単なる数字の詭弁だ。宮沢静虎に言わせれば、中身のないやつほど数を誇る。ぼくもこれまでちばゆうすけについて(阿部やくはら、
上野も混ぜて)10000字以上は文を書いてきてしまった。別にそれを誇るつもりはないのだが、ぼくの心に影を落としている証拠なのか、ぼくが何かひとつところにとどまってしまっている証左なのか、はたまた同じように数を誇りたがっているのかわからない。確かにぼくが書いている事自体に中身はない……見たければ「死について考えた文を集めた」という題名のMAGAZINEを読んでいただければちばゆうすけについての文が全部入っている。

誰か大切な人が逝ってしまった話を聴くたびに、文を書いてはそこにリンクしてきた。大体の場合、一回書いてまたいつか思い出して書くとかがあったかもしれないが、何万字と書いてしまったのは初めての経験だった。

また同時にぼくは追悼商売を軽蔑する。だから今回の本も買いたくなかったのだが、想いを人質に取られているため仕方なく買った。あのあとのbirthdayは確か、アパレルか何かの収益……献花の収益?だったかをすべて能登半島に寄付したはずだった。

そこへ来てゾゾタウンもbirthdayのちばがデザインしたアパレルを売るという。語るに堕ちている。

こんな事言いたくないんだが、どこを見渡しても追悼商売だらけだ。世界はくだらないから……という歌詞のうたがどこかにある。ぼくはこの文で利益を得ていないから言えるだけであり、急激に持て囃されてこの文売りましょうよとか言われたら悪魔に魂を投げ出してしまう可能性はある。でもそれまでぼくの魂はそこまでそうでもないはずだ。

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