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Shining on お茶の間に
田中宏和の歌でYour name, Pleaseという歌がある。Mother2というゲームの名前入れ時のBGMですね。オープニングと言って良いのかどうかわからんあの冒頭の映像を連打ですっ飛ばしてしまうのであればローディングの次ぐらいに流れる、ほとんどこっちがOPといっていいんじゃないのかという役割を持った歌だとぼくは思う。
田中宏和といえばヒューモレスクオブザ・ドッグ(ドラッグストア)やBattle against~~~~~系の一般敵やボスとのテーマ(Frankyとか)も良すぎであり、ぼくは鳴り物入りで使われているというムーンライダーズのBGMに魅力を感じない。
強いて言えばツーソンのアレンジされたバージョンには惹かれたが、自分でドラムを入れたことで改善されたという範疇だった。そして埋蔵金の書くシナリオがいいみたいなこともおそらくいわれてるんだろうが、こっちにもマジで興味がわかない。
鈴木と埋蔵金をノイズとして削って、ゲームバランスに伴うデバッガをもう少し雇っていたのであれば、かつて飯野賢治が構想していた全く新しい100万本RPGの立場にMotherがなったんじゃないかと思えるほど。
当時のことをよく知らない上に……おそらく構想が深堀りされる前にWARPはゲーム会社じゃなくなってしまったという記述をよく見かけるし、何よりも飯野自身が鬼籍に入ってしまった。勝手な理解をすればおそらくドラクエやFFが台頭してそれをRPGという感じはそろそろいいんじゃね?こういうRPGを見せてやんよという元があり、おそらく300万本は売れることになるとみなされた。
当時はダウンロード販売という概念はなかっただろうからパッケージ版だろうということを踏まえても、ゲーム市場とはまだバブルが続いていたのだろうかと想像してしまうほど強気なKPIといいますかKGIだったのではないでしょうか。でも飯野がそこまで言うならDL販売でなら600万ぐらい売れたんじゃないのとも思えてしまう。
つまり余計な外タレ要素みたいな(関わってんの国内の人しかいないだろうけど)ノイズをこそげ落としてバランスを崩さない(ネスだけ異様に強くしない、だったら残り3人も同列に強くする、最後のステージから復帰できないようにしない、プーにまともな武器を持たせてやる、どうしてもそれがしたければ難易度「オリジナル」を設定する、等)RPGができれば、それこそがWARPの目指した新しい300万本RPGたり得たのではないかと思ったわけです。
だが……飯野はサントラといいますか歌づくりにがっつりマイケル・ナイマンを起用していた。脚本なんて自分でかけるだろうに台詞回しとかの関係か坂元に一任していた。そして田中宏和について改めて調べてたら埋蔵金のとこで鈴木と対談していた。そしてMotherのサントラをマイケル・ナイマンに頼んでいた…………………………
こんな運命を手繰り寄せろなんてぼくは思っていなかった。と思うのはぼくの思い上がりだろう……飯野や田中のような一流のコンポーザが行き着く先(飯野は脚本が書けるだけじゃなくて歌も作れる)にはマイケル・ナイマンがいるのは然るべきだったのだろう。しかしながらこの埋蔵金のインタビューを読むにつけどうしてこいつはこうまで高圧的な目線で偉そうに物事を話せるのだろう、ここまで俺のやったことは正しいなどというような自己愛に溺れているのだろうとしか思えない。いかにもMotherが汚れていく音を感じる。
Your name, Pleaseの良さについて話すつもりがめんどくせえ構造になってしまったのでまた今度
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