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リテールメディアを使いたくなさすぎて夜も眠りたい

リテールメディアとは、ゾンアマなりそういうECサイトで商品をワッチしている際にパーソナライズ化された広告がズガンズガン出てくる感じのサイトのことです。ヘッダ画像をお借りしています。

つまりパーソナライズド広告とか、リターゲッティング広告がECサイトじゅうに現れるみたいなもの。くそ迷惑じゃないですか?

もちろん向こうの考えとしてはクロスセル、アップセルです。つまり、

「お前それ買うなら他の連中こっちも買っとんねん!こっちは顧客データ全押さえしとっからそんなん目に見えとんねん!買っとけや!!日本人なんて同調意識高杉晋作やし、買うよな^^」

とか

「お前この前もうちで買ったよな^^じゃあこの商品好きだよな、ていうかこの前のあれは消耗品やし、またアホみたいに同じの買うやろ?^^」

をしてくるということです。

EUをメインとしてCookieの悪用が規制されようとしている昨今、サイト内でログイン情報に紐づく顧客データ、決済データをスムーズに一括管理するというような最低限の個人情報利用に留めることこそが誠実であるはずなのに、購買履歴とか視聴履歴とかを「売り」のために再利用しようとしている。

LTVを無理やり引き延ばそうとしている。LTV=顧客生涯価値とは本来、一回なんか買ったらそれで終わり、でも自然なわけです。それなのに新規顧客開拓のコストが高いことを各社が気づき始め、とにかく一匹の顧客を家畜のように捕まえて逃さないようにして、金をむしり取ろうというのがリテールの現在です。

ぼくは民族差別とかそういう偏見は持たないけど、事実として顧客データを悪用して無理やり既存顧客にものを売りつけようとする以前のアジア系店舗の例をよりマイルドに、そうではないですよ~感を見せて実現している例と言える。

いやきつくないっすか?「お前過去にうちの店でこれ買ったよな?wwじゃあもう一回買えwwwうちに金落とせや^^」

これはメディアサービス全般におけるブラウザとアプリの自由度の差別化と一緒といいますか同列の悪例だと言えますが、ブラウザ版で買い物をすればある程度は広告のあるなし自由度はこちらに利があるわけです。

つって鼻っからこっちに広告の可視化不可視化の選択権がない前提なのがまず狂ってる。今回述べてるだいたいのことはダークパターンマーケティングに類するけど、選択権を与えないサービス=顧客に思っくそ不便を強いるサービスほどわかりやすいダークパターンマーケティングもないのだ。

で脳死でアプリでログインする人はCookieも全部明け渡すわ、向こうの言いなりになって全部の広告を寄越されるわけです。

当たり前ですよね。アプリなんて囲い込みのためにしかないんですから。

アプリをなぜ使わせたいかってあっちのホームだからです。ブラウザ版で同サービスを使うのも全然ぼくの中ではサービス提供側のホームつまり顧客にとってはガンアウェイ(ガン=非常に アウェイ、の意)であり、ある程度知識持ってカスタマイズしないとアプリ版とほぼかわらない地獄と化す。つまりデフォルトが地獄だ。防護策を張らないのであれば。

防護策を貼ることである程度こちらのホーム化を擬似的に構築できる。それでも疑似だ。あくまで向こうのサービスなんだから。向こうからして望みの100%(リテール広告見せびらかしとか、クロスセルの可能性低下)を達成できなくなっただけで、顧客の懐から金むしれてるんだからそこまでアウェイじゃない。

アプリ内なら強制的にCookieの明け渡しなんて選ばせなくていい。はなから「各種設定」画面にCookieの選択権なんて表示させなかったり、アプリ立ち上げいっちゃん最初の画面で誰が読むねんというくそなが利用規約を表示させ、「顧客は永久に企業に対してCookieを提供し続けることに同意しないとこのサービスは利用できん」という項目を混ぜ込んでおいて同意させる。アプリ商売におけるこれを悪質と言わずしてなんとする?

当然買い物アプリ上にリテールメディアが合流した暁には、「リテールメディアを表示させない」などという選択肢など各種設定欄に表示させるわけがないわけです。

あるいはプラチナ会員だのと顧客に差異を設け、上級国民様になっていただいた暁にはリテールメディアの非表示化ができまっせwwみたいにするだろうことは割と余裕で想像される。

こういうことを考えてると夜も寝づらいですね。

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中村風景
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