【DAY88】 「食」って字は、「人に良いと書く」は、嘘 ?!
よくこんな話を聞きました。
今も農水省の一部の地方農政局の子ども向けサイト等の食育ページにはそういう記述が残ってたりします。断定的言い方でね。
曰く
〝みんなぁ、「食」という字は、「人に良いと書く」んだよ!〟
的なやつですね。
ただこれは嘘、というか誤解、あるいは思い込み、って感じかと思います。
正しいと言われているのはこうです。
「食」という字、上の部分のへの字状になってるところは、「(食べ物を集めたりして)フタをすること」を表してるのだそうです。
で、下の「良」という字の部分は、「穀物を盛った様(さま)」を表しているとのこと。
「食」はこの二つの意味を合わせた会意文字(かいいもじ)ということになります。
会意文字とは、既存の複数の漢字を組み合わせて作られた文字のことです。
別の意味を持つ漢字を複数組み合わせて、さらに別の意味を持つ漢字を作るわけですね。
この「良」という字は、容器に入れて手を加えて(つまりは調理や保存等して)、柔らかくして食べることを意味するのだそうです。
とはいえですよ、「食」という字の「良」の意味が「穀物を盛った様(さま)」だとして、それがなぜ「良い(よい)」という意味になるのか? という疑問もあります。
「食」を構成する「良」と、「イイ」という意味の「良」は、形は同じですけど、成り立ちも意味もまったく違うものだそうです。
「良い」の「良」の意味とは…
「良い」の「良」は、穀粒を水で洗い、きれいにした状態を表すのだそうです。
そこから転じて「けがれのない穀物」という意味となり、「そりゃ良いってことやん」ということになったわけですね。
ついでに言うと、「良い」と同じ意味あいを持つ「善」という字ですが、こちらは「たっぷり見事なお供え物」というのが原義だそうです。これも食べ物に関係してますね。そこから「よい」とか「すばらしい」という意味になったわけです。
つまり、「良い(善い)もの」は、「けがれのない豊かな食物に由来している」というわけです。
豊かな自然の恵みである食物こそ良い(善い)ものである、と遠い昔から尊ばれてきたことを表してるわけでしょうね。
「一物全体」のこと、その他の話
まぁ、こんな話は「ダイエット」とは直接関わりのある話ではないんですが、できることならカラダに「良」いものを調理して「食」べたほうが、カラダのためにもいいんだろうな、という意味で書きました。
「できることなら」と書いたぐらいに、純粋に豊かな自然の恵みであるものだけを食べて生きていくのが難しい時代になってるとは思いますね。
以前「玄米」について触れたとき、「一物全体」に関してちょこっとだけ書きました。
私は、ヴィーガンとかマクロビとかはほんとどうでもよくて、「おのおのが自身の責任において好きにすればよい」(言い方を変えれば「だからよ、他人への押しつけはやめろよ」)と思ってます。
他方、食の多様性や味の追求に関しては、「そういうのもどんどん進めたらええ」とも思ってます。
もちろん、危険なものは困ります。「安全」というのは、絶対的大前提のことですね。
最後まできちんと聞いたり読んだりしないで、食い気味にぎゃーぎゃー言ってくるやっかいな方もいないわけじゃないので、一応念のため、最後にですが言っておきます(笑)。
追伸、というか追記のこと。
先日とあるネット番組を見てたら、とある方がこんな感じの話をしてました。言葉そのまんま言ってたわけじゃないので、誤解のなきように…。
「私は長年動画とか見てきて、みなさんよりはよくわかってる。ちゃんと知ってる。日本人は欧米の方に比べてめちゃくちゃ遅れてる。知らない人、全然できてない人が多い。だからよく知ってる私、できてる私がみなさんに教えてあげるんだから、ちゃんと聞いてほしい。で、言うこと聞いてほしい。私の意見を尊重してほしい」って感じ(笑)。
具体的にどういう分野の方かは言いませんが、こういう方って、質問に質問で返してきたり、議論をむやみに広げて行ったりなさって、キリがなくなることが多いので、仮に私がこういう方と接したときは、申し訳ないんですけど、ほんとめんどくさいので、「ありがとうございます、そうですか、わかりました」的に流しちゃうことにしてます。
時間もったいないしね。ほんと、すみませんが…。
もちろん、そんな方ばかりじゃないですよ。ごくごく一部の方だけです。
ダイエット界って言ったら何ですけど、この分野にもこういう方はいそうではありますね。
私はまだお目にかかったことはありませんが、ちょっと逆らったら煩そうな感じの方というか…(笑)。
すみません、余談でした。
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