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学校に行けなくなった 僕らの”学び”と”つながり”を取り戻すために

学校に行きたいと思った。でも行けなかった。中高一貫校に通っていた頃、突如として原因不明の体調不良に見舞われたからだ。検査を重ねても、医者が言うのは「少々痩せすぎですね」くらいで、他には何も異常が見つからなかった。やがて心療内科を勧められ、受診したが問題はなし。

原因が分からないとすぐに精神的なものだと決めつけられてしまう、
この現実が僕は嫌いだった。実際、後になって体調の悪さは血圧の問題だと判明したんだけど、ありもしない”心の問題”を指摘されたことは今でも心に小さな傷跡を残している。

時間が有り余ると、どうしても人は余計なことを考えがちになる。
学校に行けないと、何か大事なものから取り残されるんじゃないかとか、
不意に襲ってくる孤独感とか。

今、通学できない子どもたちが増えている。理由は様々だろうけど。

学びたくても学べない、先の見えない未来、社会からの疎外感、不安に押しつぶされそうな気持ちを抱えながら、自分の部屋で息をひそめながらひっそりと生きているんじゃないかな、あの頃の僕と同じように。

この国は先進国だけれど、「質の高い教育をみんなに(SDGs 4)」が本当に達成されている?

学校に行けなければ学べない、この現実を変える時期が来ていると思う。
物理的に学校に行かなくても、いつでもどこでも学べる、そういう環境が
多分、今の学校から離れてしまった子どもたちにとって最適な解決策。

国が無料でオンラインを活用したハイブリッドな教育を提供するように
なれば少なくとも学習面での問題は解決に向かう。これはすでにある
通信制高校のシステムをなぞればすぐに実現できるだろう。

それよりももっと怖いのは学校に行けないと
 「人とつながる」 という社会的な活動ができないこと。

パンデミックが起こり、病気持ちの僕は外出しにくい時期が長く続いた。
僕のように具合が悪かったり、学校でのトラブルがトラウマになって
学校に行けない子どもたちにとって、人との交流って肉体的/精神的に
ハードルが高め。

でもね、人との交流は心の健康を保つためにも重要。
メタバースみたいなバーチャル空間でもいい。
絶対に子どもたちを孤立させちゃいけない。
社会から隔絶されるって、本当に辛いことだから。

子どもたちが自分に合った形で、社会とつながりを感じながら
学ぶことができる制度ができてほしい。

これってそんなに贅沢な願いではないよね?

#未来のためにできること


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