自由が丘 保護猫の実態 ベンガルキャット
自由が丘と言っても田園調布に近い犬猫譲渡センターに行ってきた。そこにベンガルキャットがいるということで、ひと目見ようと思ったから。
自由が丘は以前は、野良猫が多く見かけられていたが、NPO法人などの協力で地域猫は激減したと言われていた。確かに街中で野良猫を見ることは少なくなっている。ゴミの出し方とか、住環境もかなり変化していて、路上で生きていくのも厳しくなってきたからだろう。
そんな地域猫が捕獲されて、どんなことになっているのかと興味もあった。しかし、こちらに来て、話を聞くと状況は全く違っている。
このセンターでは基本的に野良猫の保護は行っていないということだ。野良猫として生まれたから、地域猫として生きていくのが幸せだろうということ。捕獲した野良猫たちが、里親に貰われていく確率は低い。そして貰われても家猫として生活出来ないもの、感染症にかかっており、いつ発症するか薬を抑え続けるもの、生きるのが困難なもの。このセンターに野良猫を預けるにも相当の手間、費用もかかる。
現実はこうだった。何らかの理由で飼えなくなった猫たちを引き取り、里親を探しているとのこと。この話、飼い主の勝手である。飼ってみたが、想像以上に大変とか。引っ越し先がペット禁止。高齢により飼うことが困難。飼い主がいなくなった。当事者には想定外の出来事なのかもしれないけれど。
このようなことから、このセンターでは、まず里親に関しては審査がある。同じことを繰り返さないため。センターの方々はだいたいどういう人なのか、見ればわかるのだと言う。だから慎重に審査を行うのだと。
そして模擬飼育で1週間ほど様子をみて、うまくいきそうならばそこで譲渡ということになる。
保護猫を預けるにも10万円以上の費用もかかり、譲渡してもらうにも1万円かかる。そこに出来れば寄付も上乗せして欲しいとのこと。これも当然であろうなと思った。施設の家賃や人件費、日々の世話、食事の費用。よくやっているなと。
僕は犬猫のシェルターにボランティアに行ったことがあります。そこは殺処分手前の動物たちを引き取り、皆で生活している。そこにいる犬猫たちの半数以上はなんらかの病気を患っているし。保護されてくる犬、猫の中にはひどい精神ストレスをもっているものもいる。だからそのシェルター全体の雰囲気が、なんとも重苦しい感覚があって、上記の譲渡センターよりも一層厳しいものがあった。
それぞれの局面で現状を打開しようと、寄付や気持ちで犬猫を引き取り努力されている。しかし、これから来るかもしれない大不況や自然災害。ボランティアの方々もさまざまな困難にどう立ち向かうのだろうかと、、、。