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自由が丘ネコ日記 「40度近い夏、外猫クリボーは命懸けの生活。出歩くことも無くなっているようです。」

この時期になると、夏が暑過ぎると悲鳴をあげていたのですが、今年は悲鳴を通り越して、声も出ないほどの暑さとなっています。
例年だと内陸の熊谷で39度なんて聞いて、わー温帯はいつの時代だよと言っていましたが、もう東京でも同様に、気象庁の涼しい百葉箱ではなくて、実測で40度もとっくに越えて、蛇が横歩きするんじゃ無いかと思うくらいの夏が来ています。

クリボーは穴を掘り、その上に座っています。穴クーラーだそうです。
クリボーが暑さよけと穴を掘りました。

先週の9日(金)の朝、いつもの様にシャッターを開けると。この日ばかりは、シーンとしている。クリボーの「ごはーん!」の鳴き声が聞こえません。え、まさかと思い。しばらく待ちます。
大概は近くにいないとしても、遠くから、ふにーふにゃーとここに居るから、今行くからと声が聞こえてくるのに、しんと静まり返っています。こんな朝が来ることは覚悟していましたが。リリースしてからも朝来なかったのは、数回ほどしかなく、日に5、6回。10回は庭に来ては遊んでいるクリボー。でもいつかいなくなるかもと覚悟。
その時が来たのかなぁと。

この日、1日待ちましたが、深夜2時を回ってもクリボーは姿を見せませんでした。その夜、僕はあまり眠れず。いや、分かってはいるんですが、実際にクリボーが来ないとなると。。。

24時間家出後の朝、クリボーのもの凄い悲鳴でドアを開け、急いで家に入れます。

僕は、朝はあまり得意では無いのですが、それでもと7時半ごろに勝手口を開けると。フニーフニーとほんとに悲鳴のような大声が聞こえます。
クリボーが待っていました。息も荒く、口も空いたまま。震え気味でいます。これはまずいと暑さにやられているし、水分が足りてないと瞬時にわかるので、急いで水の準備。

クリボーも他のネコと同様にあまり、水を飲まないので、ウェット中心にしていますが、この時は、水分補給用のチュールがあったのを思い出し、急いで買いに行きました。

必死の朝ごはん、完食しています。

チュールもウェットフードも、もの凄い勢いで食べます。ドライのニュートロとみゅうみゅうも同じくらいのスピードでどんどん食べます。食欲があるので、最悪は無いなと思い、室内で休んでいけとクリボーに言いますと、分かったかの様に、床に座り込みました。

90年代ならまぁ夏でも30度を少し超えるくらいだったのに、今や40度に届き、夜も30度を下らない日もあり、地獄のような環境になっています。
やはりここ35度を超えるようになったあたりから、他のノラ子も見なくなりました。クリボーだけではなく、ノラ子たちは行動を出来ない様です。このまま野垂れ死ぬ子もいるだろうなと思います。

家で一休みするクリボー。クリボーの背中にゴミが載っていますが、
これはウッドデッキの下に潜り込んでいたからだと思われます。

クリボーにうちに来る度、早く家の子になってと言い聞かせてはいます。こんなになっても外に戻りたいの?と聞くのですが、
それでもと外へ戻っていきます。自分のテリトリーが心配なのです。

クリボーのテリトリーはかなり狭く、道路に出ることは無いのですが、近所のノラ子が頻繁に来ますので、日々、喧嘩が起こっているのです。喧嘩を無くす意味でも、クリボーが家猫になればいいわけですが、クリボーのテリの中に僕のうちがあるので、家猫になったとしても、自分のテリトリーが気になって、落ち着くことは不可能では無いかなと思っています。
家猫修行時にそんな感じもあり、クリボーは鳴き止みませんでしたので、テリの中に家があるというのは辛いのです。

金曜以来、またクリボーとの日常は平常運転です。色々なアクシデントがあってもこうして、日々来ています。15分でもうちで眠るクリボーを見て、今はこれでいいんだと言い聞かせています。

今日は朝から部屋にいます。




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Hirolie  Matsumoto
サポート頂きました費用は、全て野良子たちに還元されます。日々の食事、健康管理のための医療費。人間の勝手から外で生きることを余儀なくされる彼らを少しでもサポートするよう活動しております。

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