運を味方にする。
「運」は意思や努力によってはどうしようもできない巡り合わせのことを言います。
「運」の存在は科学的には確認できませんが、日常生活においてもその存在を強く意識したことは皆さんもあるのではないでしょうか?
例えば車の流れがスムーズでずっと赤信号に引っかからなかったり、何をやっても裏目ばかりで、思い描くように物事がスムーズに片付かなかったり。
今日はそんな「運」を味方につけ、人生の波にうまく乗るコツについて考えてみたいと思います。
「運」を引き寄せる体質
私自身は抽選やくじ引きはそんなに当たったことはないのですが「運」は良いほうだと思っています。
基本的にポジティブな性格もあるのですが、自分行動の結果に対してどのような「意味付け」をするかによって「運」は良い方向にも悪い方向にも働くと思っています。
桜井章一さん、藤田晋さんの著書「運を支配する」では正しい選択と正しい努力を続けていけば運は複利のように積み上がると述べています。
また、シンプルに考えること、余計なことを考えず、感じたことを大切にすることなど、大きな「運」の流れを捉えながら、同時に小さなことに気づくように感覚を研ぎ澄ますことが大事だといいます。
「運気」ということばがあるように。「運」と「気」には密接な関係があります。
心は思う、考える、悩む、傷つくものとして内向きにベクトルがありますが、「気」は実際の動きや行為として表に現れるもの、つまりベクトルは外向きになると言われています。
例えば「やる気」がないというのはまず「気」の方向が行動の方へ向いていないということであり、もし相手のやる気を導きたいときは、まず姿勢を整えるなどの動作を与え、呼吸を整え、気の方向を具体的な行動に向けさせることで「やる気」にさせることができます。
また、服装や道具など形から入ることも「やる気」の方向を向けることになりますし、音楽や事前の準備(ルーティンな行動)を決めておくことで「やる気」の方向を向けること(スイッチを入れる)ができるようになることは科学的にも証明されています。
このように外向きの「気」を意識することで、内側の「心」に働きかけることができます。
そして「気」を五感を駆使して外向きに配る(気を配る)ことで小さな変化や感情のゆらぎに「気づく」ことができるようになります。
人から受けたちょっとした優しさや気遣いに気づくこと、不運な出来事の中にも何かしら学びがあること、そうしたひとつひとつに気づき、結果に対してポジティブな意味付けができるようなれば、「運」が良かったと思えることが増えていきます。
また口から発する言葉も外向きに作用しますので、「幸せ」や「ありがとう」などポジティブなワードを呟くことで内側の気持ちもポジティブに変化し、結果に対してポジティブに解釈できるようになっていきます。
このように自分の外向きの「気」に対して意識することで「運」を引き寄せる体質を作ることができるのだと思います。
「運」の流れを見極める
運は良いばかりではなく、波のように常に移ろいながら巡ってきます。
波に乗っているときは、多少のリスクは臆さずどんどん行動するのが良いと思います。
ただし、潮目や流れの変化に対しては敏感になれるように「気」を配っておくことも大切です。
また、「運」が向いていない、空気が悪い、タイミングがずれるなどを感じたときは、ジタバタせず、新しいことに手を出すことは極力さけるようにします。
私事ですが、私は家建てたときの土地選びに2年の時間を費やしました。
消費増税のタイミングでちょっと焦って探していたのですが、決めた土地がわずかな差で先に買われてしまったり、書類や連絡などの流れが悪く、ゴタゴタしているうちに土地が流れてしまったりと思うように進みませんでした。
そのような流れの悪いときに無理して手に入れた土地はその後何かあったとしてもポジティブな意味づけすることはできず、後悔してしまうことになるかもしれません。
そんなときは「今の自分に与わらなかったもの」と考え、ジタバタせずに、土地探しの一切を辞めてみました。
そうして忘れかけたとき思いがけずに、今まで決めようとしていた土地よりも理想的な良い土地が出てきました。
書類や手続きもスムーズに完了し、滞りなくすんなりと良い土地を手に入れることができました。
普段、科学の重要性を重んじる仕事をしている私ですが、このような経験から「運」や「気」の流れについて深く考えるようになり、特に人生を左右するような選択があるときは、感覚を研ぎ澄まし、気の流れに注意するようになりました。
流れが悪いと感じたときは無理をしないことも「運」を引き寄せるために必要なことだと思います。
まとめ
「運」は大きな「気」の流れと、小さな「気づき」を捉えることで引き寄せることができる。
利他的に行動すること、人に与えること、謙虚でいることは結果的に自分の心に対してもポジティブに働きかけ、結果に対してポジティブな意味付けができるようになる。
運の大きな流れを見ながら行動をすることは、後悔の少ない人生を歩むことにも繋がる。
最後に
パナソニック創業者であり、経営の神様と称される松下幸之助さんが就職面接の最後に、
「あなたは運が良いですか?」
と質問をし、運が悪いと答えた人はどんなに学歴が良くても採用しなかったそうです。
運がいいと答えた人は人に恵まれた人であり、「おかげさまで」という自分以外の力に感謝できる謙虚な人間だから、利他的に行動し、社会への恩返しを使命に仕事することができるようになるとのことです。
あなたの「運」や「縁」を大切に。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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