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子どもが親から言われたことを聞き入れやすくなる言い方

この前職場の人から、小学3年の息子が反抗的で困っているという相談をされました。

その子は通院をしていて、薬を処方されているのですが、時々飲むことを拒否し、飲まないことがありました。

そして通院の日、お医者さんから、ちゃんと飲まないならこの薬飲まないならいらないよね?とキツく言われたというのです。

その子はお医者さんの話を聞いている時に、もう嫌で堪らなかったのでしょう。口を閉ざし目を瞑ってしまったそうなんです。そして病院に次行きたくないと言ったそうです。

お母さんは薬をしっかり飲ませたくて頑張っていて、でも飲んでくれない。お医者さんに言われて
病院行きたくないと言いだした。

これを反抗的で困っていると言っていましたが、
これはこうなっても仕方がないと私は思いました。

大人の言い方が間違っているのです。

そこで、こんな話をしました。

人は誰かに何かをして欲しい時に、色んな働きかけをすると思うのですが、

相手の心の外側からコントロールしようとする方法と、
相手の心の内側からコントロールする2つのやり方
があります。


まず、人間が外側からの圧力や刺激で動くとされているのが、外側からのコントロールの考え方です。


例えば人に恐怖や罰を与える、批判する、責める、文句を言う、ガミガミ言う、褒美で釣るなどをしてコントロールしようとする人は、外的コントロールの考え方をしています。


一時言う事を聞かせることは出来るかもしれませんが、コントロールされた方は酷く不快なのでストレスを感じ、相手と距離を取りたくなったり、不安を抱いたり、褒美を貰えないと動きたくない考えになっていきます。

また、コントロールされたくない!と拒否したくなるんですね。

そして、これをしていると、やがて親子関係が悪くなりやすいです。


次に、内側からのコントロールの考え方です。

例えば良質な環境を与えて、子どもが自分から勉強したいと感じさせる、選択の余地を与える、話をじっくり聞く、相手を受容する、意見の違いについて交渉する、支援する、信頼する、尊敬する、褒める、認める などの姿勢の親は、内的コントロールの考え方をしています。

結論から言うと、内側からのコントロールの方が
、子どもは親の言うことを素直に聞いてくれやすくなります。

お母さんとお医者さんは子どもの心の外側からコントロールする働きかけをしていたんですね。


このお母さんはいつも、
「薬飲まなきゃダメだよ!」や
「飲まないと治らないよ」
と言った働きかけをしていたそうで、だから飲まなかったというのもあるし、

お医者さんは、「もう薬出さなくていいんだね?飲まないんだもんね?」と 子どもを困らせるような働きかけをしたので黙ってしまうのも無理はなかったわけです。

反抗的でもなんでもないのです。素直です自然な反応なのです。


じゃあどうしたら良かったのか🤔


薬を飲んで欲しい時に、内側から働きかけをしてみます。

お母さんの場合
→「薬を飲む時間だから飲もうか」
   「飲んでくれたら嬉しいな」
   「飲まなくて大丈夫かな?」
   「飲めなくても大丈夫だよ。無理しなくていいからね」

お医者さんの場合
→「飲めない日もあったけど、飲めた日もあったね!」
「今回これだけ飲めたから、次はもう少し飲めたら先生嬉しいな」
「薬飲むのは大変だけど、頑張って飲んでくれたんだね、偉いぞ」

こんな感じになります。

どうでしょう?もっと飲んでみようかな、ちょっと頑張ってみようかなという気になれないでしょうか?


子どもに薬を飲む選択の余地を与えた声がけをするので、この方が薬を自ら飲むようになりやすくなります。

また、できなかった事ではなく、できた所を褒めることで子どもは認められた、わかって貰えたと感じるので相手を信頼するようにもなります。

信頼した相手の言葉には耳を傾けたくなりますよね☺️


そんなわけで、その話を例として職場の人に話してみたら「なるほど〜✨️」と納得していただいた様子でした。

お子さん薬飲めるといいな〜と思いました☺️


そんなわけで、子育ての悩みはあるけれど、
毎日楽しくなるように考えながら

今日も応援しています!





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