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ライトノベルで読書感想文を書いたら作者の白鳥士郎先生ご本人に読書感想文を読んでもらえた話。

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1巻を初めて手に取った時、その熱い物語に時間も忘れて読み耽った。
物語の世界に引き込まれ手は止まらなかった。
最初から最後まで一気に読み終え、当時出ていた5巻までこれまた一気に読んだ。
読んでいる内に何もかもうまく行かず人生を投げ出しかけていた冷え切った心に炎が灯った。


「熱い」



人生を賭けて戦う棋士達のぶつかり合いの物語である本編はもちろんだが、作者がなぜ将棋という題材でライトノベルを書こうと思ったかを書いた「あとがき」にも心動かされた。
物語の節目となる5巻の竜王防衛戦を読み終えた時、私は涙が止まらなかった。
そしてその後の6巻、7巻の「あとがき」にまた涙した。


この物語をもっと多くの人に読んでもらいたい。



私は当時連覇がかかっていた「大人の読書感想文コンクール」に「りゅうおうのおしごと!」で挑むことを決めた。
ライトノベルは邪道? 知った事か。
「あとがき」で読書感想文を書くなんて無理? 知った事か!!!
残り4日というギリギリからスタートし、2日で書き上げた(その辺の裏話はこちら「大人の読書感想文コンクール3連覇に挑んだ話」に載せてある)。

祝☆連覇達成!


私は喜びのままにツイートした。
作品を提出した時のスペースの都合上、著者の白鳥士郎先生とご一緒にイラストレーターのしらび先生のお名前を載せられなかった事から、ここでは白鳥先生のお名前と一緒にしらび先生のお名前を並んで載せたかった。ライトノベルは著者とイラストレーターの共同作品。
一緒に白鳥先生としらび先生のtwitterアカウントを載せたのは「読んでもらえないかな~」という下心があったのは事実だが、まあ読んでもらえないだろうなと思っていた。
ところが…

白鳥先生!?


憧れの白鳥先生が私のツイートを引用RTしてくれた。しかも読書感想文を読んでもらえた。
そこからはもう大騒ぎである。
Twitterを始めて、初めてツイートに「いいね!」が100件以上ついた。
2万人以上の人がツイートを見た。GA文庫の中の人からもいいねされた。しらび先生にもいいねされた。「りゅうおうのおしごと!」の二次創作で有名な人やコミカライズの先生達にからもRTやいいねされた。通知はもはやパンク状態である。
でもやっぱり、一番うれしかったのは作者の白鳥先生に読書感想文を読んでもらえた事である。
私にとっては雲の上の人である白鳥先生に書いたものを読んでもらえた。それがうれしくてたまらなかった。
読書感想文に書いているが、「りゅうおうのおしごと!」をきっかけに私は、書く事関係の公募に応募するようになった。私にとって「りゅうおうのおしごと!」は私の人生を変えてくれた作品なのだ。

白鳥先生が通っていた高校に、第12代高校生竜王である加藤幸男さんがいたという事が1巻の「あとがき」に書かれている。
詳しくは「りゅうおうのおしごと!」をお買い上げいただき(ここ重要)、「あとがき」を読んでもらいたいのだが、「りゅうおうのおしごと!」の物語は作者の人生にリンクしている。
「りゅうおうのおしごと!」を「これが書きたい!」と心の底から思って書いた作品だ、そして度々自分がなぜ物語を書いているか、どうして生きているかという事を問い直すために書いていると白鳥先生は語っている。
「小手先のテクニックではなく、剥き出しの魂をぶつけることで、読む人の心を揺らしたい」
だからこそこんなにも、「りゅうおうのおしごと!」は熱い作品なのだ。
人生を賭けて戦う棋士達の物語は時に熱く、時に非情で中には夢破れてしまうキャラクターもいる。
けれどもそれは、作者である白鳥先生の人生から生まれた物語だからだ。
物語はいよいよ終盤に入ると13巻の「あとがき」に書かれているが、今からでも遅くはない。
ぜひ、「りゅうおうのおしごと!」を手に取って読んでもらいたい。


○関連作品

「りゅうおうのおしごと!」二次創作 「竜王桜花 ~すき焼きと穴熊」

あなたが読みたいと思ってた文章、書きます。