【漫画技法】結局キャラってどう作れば良いのか問題
どうも、漫画技法オタクの漫画家志望者・フタバノメです。
個人的に大量の技法書を読んでいて、一番言っていることがバラバラなのが「キャラの作り方」だと感じました。
「キャラは大事」とよく言う割に技法が定まっていない…というのは個人的に困った問題でした。
しかし、最近自分の中で考えがまとまってきたので今回ここでまとめようと思います。
参考になりましたら幸いです。
キャラ技法は大まかに三種類ある
様々な技法書のキャラの掘り下げ方は主に三種類に分けられます。
『とにかくなんでも決めよう系』
『核となる部分だけ決めよう系』
『エピソードを沢山決めよう系』
です。複合しているようなものや、例外はもちろんありますが。
ひとまずそれぞれ解説していきます。
とにかくなんでも決めよう系
いわゆる履歴書を作るようなタイプです。
キャラについて細かな設定まで決めていきます。
このタイプは「キャラは人間なんだから、作者は全て把握しているべき」と言う考えに基づいています。
技法書では質問項目が実例で上がっているものも、思いつくことは全て羅列すべきと書いてあるものもあります。
このタイプのメリットは、キャラと付き合う時間が長くなるため、愛着やキャラ理解が深まる点でしょう。一方で時間がかかり、沢山設定した割には本編に反映されないといったことも起こったりします。
核となる部分だけ決めよう系
キャラクターの行動原理や欲求、主義、性格…内容は技法書によって異なりますが、それさえ決まっていればキャラは立つ!というタイプです。
脚本術系の本に多い印象です。
先ほど、とにかくなんでも決めよう系で「沢山設定した割には本編に反映されない」というデメリットをお話しましたが、このタイプの技法はそれの解決策になり得ます。
このタイプの技法書に書いてある決めるべきことは、確実に本編に絡む内容だからです。
また、この核さえ決まれば細かな設定は全て決まると書いてある技法書もあります。
このタイプのデメリットは人によってはキャラを把握しきれないことです。合う、合わないが大きい技法と言えるでしょう。
エピソードを沢山決めよう系
キャラのエピソードから人間性を把握するタイプの技法です。
様々なシチュエーションにキャラクターを置き、キャラならどうするか考える手法が主です。
このタイプは場合によってはどのタイプよりキャラを伝えられます。
言語化できないようなキャラの魅力を引き出せる技法でもあります。
デメリットとしては、ある程度キャラのイメージがないと難しい手法であるということです。実際、別のタイプと複合で紹介されていることも多いです。
どれを使うべきか
結論、人によります。
…では、あんまりなのですがそうとしか言えません。
その理由は「そもそもキャラをなぜ深掘りするのか?」という部分にあります。
キャラを深掘りする意味
キャラを深掘りする理由は、本編でキャラがキャラらしく動くためです。
そのキャラらしい発言、エピソード…
そこがブレないためにキャラの深掘りを行います。
そうです。深掘りした部分は表面にはでてこないのです。
何より大事なのは本編のシーン
なので、方法は自分が一番キャラを把握できる方法を選ぶべきです。
理想を言えば全てやることだと思います。
その上で、必要な部分だけに絞っていくのが良いかと。
結局、本編でキャラの「らしい」シーンが描ければ方法はなんでもいいのです。
実例・筆者の場合
とはいえ、このままだとあんまりなので、私が実際掘り下げる方法をお話しして記事を締めたいと思います。
私はエピソード系に近い方法をとりつつ、ある程度履歴書も作るタイプです。
具体的には、
キャラの触れられたくないような部分について、キャラにインタビューする
キャラ同士で自己紹介と他己紹介をさせる
といった二つを使うことが多いです。
とはいえ、これらをやる前にぼんやり設定は固まっていたりします。
設定は、実在の人物をイメージすることで大体決まります。
ただ、場合によってはキャラが上手く動かないので、そういう時は核となる質問を技法書から引っ張ってきて設定する場合もあります。
…と、大まかになりましたが私の実例でした。
まとめ
キャラ技法は大まかに三種類ある
どれを使うかは人による
本編で自分が一番キャラを動かせる方法を模索しよう
なんかざっくりした結論になりましたが以上です!ではでは!
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