💰価値ってなんだろう💰

こんにちは。関東はまだ梅雨入りしていないようで、中途半端な天気が続いています。早く青い空と入道雲が見たいですね。

「求める人間の数？」
ある人の話で、価値とは求める人の数であるとのことでしたが、確かに一理あるかとは思いますが、果たしてニーズの多さが価値と言えるのかということを最近よく考えます。
確かに、ニーズが多いということで価値が生まれるということは当然の流れとしてあります。どんなに良い商品でも、欲しいと思う人が少なければ価値としてはあまり高くないでしょう。物販などはそう言った考え方で間違えないかと思いますし、実際自分も物販を行う際に上記のケースが当てはまるということがほとんどでした。ニーズをマーケティングしてマッチする商品を売る。定説であり正しいと思います。
ただ最近、NFTアートに高い価値がついたというニュースがメディアで報道されました。システムを完全には理解していませんが、多くのニーズがあっての価値という考え方とは少し異なっているかと思います。「多くの小さな100」ではなく「少ない大きな1」に刺さるとでも価値が生まれる。これまでの考え方と少々違うのかなという感想です。
例えば、同じ「1,000万円」でも１人から1,000万円と100人から10万円づつでは総合的に見ると同じ額になりますが、内容は異なります。ニーズが多い論から考えると１人からの1,000万円は当てはまらない。でも価値（金額）という部分では同じということになります。どちらが良いという議論ではなく、売り方、価値という考え方にも２タイプあるのかなと。そう考えるとビジネスのやり方も少し変わってくるのかもしれません。

「ニーズ、ファンが多いは良いこと」
価値という観点では、２パターンありますが、ニーズが多いファンが多いということは良いことです。特に、自分が関わっているサッカークラブという部分ではサポートしてくれるファンは多く獲得できるということはクラブの魅力という部分で重要です。ただ、スポンサーという観点で行くと1,000社で1億円でも、10社で各1,000万円でも金額は同じなのでどちらも同じスポンサー収益。ただ、1,000社にサポートしていただいているという事と、10社にサポートしていただいているという違いは出てくると思います。どちらが良いということではありませんが、クラブとして地元の方から多くの支援と理解を得たいということであれば1,000社ということは求めている姿となるかもしれません。こう言ったことはクラブの運営方針の部分に関係してくるのかと思います。どのようなクラブとしてその地に存在したいのか。やはり、確固とした理念や想いというのは重要ですね。

「ストーリーを売る」
商材には「無形商材」と「有形商材」がありますが、例えば「１個のみかん」を売るのと、「ノウハウ、能力を売る」のは若干異なります。存在する商品を売るのは流れとしては買う側も判断がしやすいことが多いかと思います。逆に、ノウハウや能力を売る場合は買う側も見極めが難しいことが少なくないかと思います。これはクラブのスポンサー営業も似ていて、クラブの価値や想いを売らなければいけない。広告効果としての価値、新たな事業創出としての価値、いろんな売り方があるでしょう。ただ最近思うのは、「ストーリーを売る」ということが本質的な部分としてあるのかと思います。単純な広告としての価値ということでも売ることはできるかもしれませんが、看板やユニフォームにつけるという部分では限界があります。
いろんな方の話を聞いている中で、スポンサードしていただける場合はシンプルに「応援したい」という思いでやってくれることが割合としてかなり多いとのことです。流れとしても、そう言った思いでなければ継続してサポートしていただくことは難しいと思います。
実際、「企業価値」という部分で考えるとサッカークラブ のそれは高くありません。これは、世界レベルのクラブでも同じです。上場しているクラブで最も価値が高いのがマンチェスターU。そのクラブでも日本の一般企業の位置付けにはめるとかなり低い位置になります。MLBやNBAとは大きく異なります。
・ホームゲーム数の差
野球は年間70試合近くホームゲームがあります。
収益をあげるという部分で「放映権」「入場収入」「グッツ販売」はホームゲームで発生する事がほとんどです。つまり、ホームゲームが多いと収益も多く集められる。サッカーはどうでしょう。試合開催は週1回、多い時期で週2回。年間のホームゲーム数は30試合強でしょうか。会場の集客状況や、放映権の単価などにもよりますが単純に試合数の差というところも関係しているかと思います。リーグのレギュレーション（昇降格がない、ドラフト制）といった部分も集客や収益の安定性には関係しているかと思いますが、欧州型？のレギュレーションだから市場の規模が大きくなるということもあるでしょう。
色んな問題となった「ESL」スーパーリーグ構想に関しても、放映権の部分で参加意向だったクラブに現状とは比較にならないオファーが出ていたのだろうと思います。名前が上がっていたクラブを見るとわかりますが、国内にとどまらず海外にも多くのファンを保有している。SNSのフォロー数や人口分布、ファンクラブのそれから見ても市場規模は世界レベルという事はわかります。現状のリーグの放映権料や集客状況から考えてもビジネス目的であのような考えに至った事は納得できます。ただ大きく間違えていたのは、クラブは経営者のものではないという事。ホームタウンとしている地域のものであり、何よりもファンのためのものであるという部分が欠落していました。そういった点からもソシオ制のバルセロナが参加表明をしたことには驚きがありました。歴史的な背景含めて色々議論されたことなのだろうとは思いますが、クラブとは関わる全ての人のものという部分は常に忘れないようにすべきだと思います。
・年間100試合
少々話がずれましたが、試合数という点で考えると、リーグの試合数を年間100試合くらいまで増やせば、その分収益も増えるという考え。当然開催数が増えれば経費という部分も増えるので簡単に収支の面で大きくプラスになるとは言えませんが、可能性はあるんじゃないかと。これを関係者にいうと「無理」と即答されます。「素人考え」という事ではありますが、時には素人考えというものは重要になるかと思います。
この議論についてはまた今度書くこととして
クラブの営業や後方にはクラブの「ストーリーテラー」であることが求められるのかもしれません。その物語に共感、感動する人がクラブをサポートしていただける存在になるのでしょう。そう考えるとクラブに作家を雇用するのも悪くないかと思います。
サッカークラブと作家というギャグも含めて．．．。
梅雨前なのでキレが悪いだけだと思います（笑）

①価値の考え方も色々
②ストーリーを売れるか
③考え方を変に固めない
こんなところかと思います。

なんだかとりとめのない文章を長々と書いてしまいました．．．。

「スポーツが人生に夢と少しの狂気を与える」環境を創るために