朝の日差しが心にしみる
久しぶりにあなたに会えた
前に会った時は
田んぼの緑が眩しく風に揺れていた
今はもう黄色と茶色の葉っぱが
地面で追いかけっこしてる
遠くからあなたを
見ただけだったのに
すごく嬉しかった
スーツ姿のあなたはとても素敵で
正面からまともに見れずに
横を向いてるふりをして
チラチラとあなたをたくさん見た
あなたは朝の仕事をこなしていた
「この業務はこうやっているんだ」
知らなかったあなたの部分を
知ることができて嬉しい
本当は声をかけて挨拶したかった
でも仕事に集中しているあなたは
私に気づかないまま
オフィスに戻って行く
私は立ち止まったまま
ピンと伸びたあなたの背中を
見つめていた
会えたことの嬉しさと
届かない想い
枯れ葉が風に吹かれて
足元でカラカラと音を立てている
朝の日差しが心にしみる
どっしりと構えた青い空に
ちぎったような白い雲が
のんきに浮かんでいる
また、あなたと
ゆっくりお話しできる日は
いつか来るのかな
あの日あなたの茶色い瞳と
見つめあった瞬間は
どういう意味だったのかな
他の人にもあんな風に
長い間ジッと見つめるのかな
私だけ勝手に思い出して
顔が赤くなったり
心がじんわりと
温かくなったりしてるのかな
あなたは私のこと
少しでも思い出してくれる
ことはあるのかな
ただの私の勘違いなのかな
出会ってからどんどん月日が
流れてゆくのに
いつになったら
私の思いは届くのかな
届けてもいいのかな
色々考えてたら涙が出た
今日はあなたに会えたし
起きてカーテンを開けたら
キレイな朝焼けも見れた
声は掛けられなかったけど
今日はとてもいい日だ
最近ついてないことばかりで
落ち込む日が続いたけど
あなたからパワーをもらったから
そのうち、いい事あるよね
次に会えた時はたくさん
お話しできたらいいな
靴の音がコツコツ
リズムを刻むように軽くなった
今日の風は冷たくて冬の匂いがする
どうか私の未来には
温かい優しい風が吹きますように
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