ストロークを活用し、心に栄養を
これはストロークという概念を見つけて理論をつくり上げたエリック・バーン氏の言葉です。
みなさんはどう思うでしょうか。
ストロークとは「自分や相手を認めるはたらきかけ」です。相手を大切に思って行うことのすべてがストロークです。
私はこの言葉に衝撃を受けました。それは自分自身のことだと思ったからです。私と同じように悩んでいる人もいると思い、このnoteを書いています。
ストロークが欠乏すると
①問題行動
気力がなくなったり、イイ子ブリッコなどの過剰反応、ソワソワしたり、独り言、貧乏ゆすりなどの意志のない反復運動や、身体外に出る暴力、破壊、身体内に出る心身症などの運動暴発が見られる。
②病気
ノイローゼやアルコール依存性、薬物依存、過食症、非食症、肥満症等。
③死
ストロークが欠乏すると、死に至ることもある。
ストロークは人間にとって不可欠なもの、たとえマイナスであってもないよりはまし、なんだそうです。
具体的なストロークとは
ストロークにはどんなものがあるのか見ていきましょう。
触れ合いを伴うものを「肉体的ストローク」といいます。背中をさすったり手を繋いだり、ハイタッチやマッサージなども肉体的なストロークです。これらの肉体的ストロークはプラスの要素に分類されます。
触れ合いを伴わないものは、「心理的ストローク」といいます。目を見て微笑んだり、声をかけたり、感謝を伝えたり、話をよく聞くことなどが心理的ストロークです。これらの心理的ストロークもプラスの要素に分類されます。
心理的ストロークのマイナスに分類される行動は、注意する、叱る、危ないことをしていたら止めるなどです。
循環の法則
ストロークには、循環するという特徴があります。それはあなたが与えたものが、巡り巡って自分にも返ってくるということです。
ストロークの受発信には人それぞれ癖があるので、あなたが誰かをほめたとき、それを受け取って喜んでくれる人もいれば、受け取らない人もいます。 喜びを返してくれる人もいれば返してくれない人もいます。
受け取ってもらえず返してもらえないとがっかりして、無駄なことをしたと思う時もありますが、循環しているので、その人からは返ってこなかったとしても巡り巡って自分に同質のものが返ってきているのです。
心をプラスの状態にする
心にプラスを入れる
心の中にプラスがたくさん入っていれば、心が落ち着いて、安心していることができます。
逆に、マイナスがたくさん入っていれば、心が不安定で辛い気持ちになります。そんな時、心にプラスが一つ入るとマイナスが一つ出て行きます。マイナスが一つ入るとプラスが一つ出て行きます。
もし、心がマイナスでいっぱいになってしまったときは、プラスを入れていけばいいのです。その方法は3つあります。
プラスを入れる3つの方法
①自分で自分をほめる
たとえば、「今日はこんなに大変だったのに頑張った」「今日のあの行動はナイス」「私の笑顔最高」など、どんなことでも構わないので、自分をねぎらい、褒めましょう。
人をあてにすると、なかなか褒めてもらえない場合があるので、自分で自分を褒める言葉をかけていくようにするのです。
②会うと嬉しくなる人にコンタクトをとる
会うと嬉しくなる人は、ストローク上手な場合が多いので、そういう人と関わると元気になります。
③いろいろな人に感謝の言葉を伝える
めぐりめぐって自分が発信したものが返ってくるので、日ごろからいろいろな人に感謝の言葉を伝えたり、応援するようにしておきます。そうすると困ったときに力になってくれる人が現れます。
この3つを行動に移していくことで、あなたの心はプラスで満たされた状態を自ら保ち続けることができるようになります。
心の栄養不足をもたらす5つの思い込み
心の栄養不足は情緒不安定や落ち込みをもたらしますが、せっかく褒められて心に栄養を与えても心が潤わない状況を作り出してしまう考え方が5つあります。
①他人を褒めてはいけない
褒めたらつけあがってくせになるとか、褒めるに値しないと思っている人は、相手を認めにくい人です。人を褒めるなんてできないと思っている人もいます。これでは人に与えないので自分にも返ってこない状況を自ら作り出してしまいます。どんどん他人を認めていったほうがいいのです。
②褒め言葉を受け取ってはいけない
褒められたときにそのまま受け取ると、うぬぼれていると思われてしまうから、謙遜して「まだまだです」と言わなくていけないと思い込んでいる人がいます。
そうすると、せっかく褒めてもらっても自分の心の中に入りませんから、常に心の栄養失調状態になります。
褒める側も、「いえいえ、そんなまだまだです」と断られるよりも、「ありがとうございます。そう言っていただけるとうれしいです」と受け取ってもらえた方が嬉しいものです。見られた時は受け取ってもいいのです。
③要求してはいけない
あなたが欲しい言葉や行動は、わかってほしいと思っても周りの人にはわからないものです。わかればそれをしてもらえる確率は高まります。わかってもらえないことに不満を感じるのではなく、具体的に何をして欲しいのか伝えていきましょう。
④拒否してはいけない
あなたにとって負担になるようなことを頼まれて、それを拒否できないこともあります。全て受け取っていると、心に傷をきたすことがあります。拒否してはいけないように思えたとしても、無理だと思う事は断ったり受け取らないことが大切です。
⑤自分を認めてはいけない
自分を認めても良いと言うことを知らない人もいますし、自分のことを認めることが難しいと感じる人もいます。そうすると他人からの評価を期待することになってしまい、むしろ逆効果なります。人の評価から自由になるためには、
自分で自分を認めることが大切です。自分のことを認める言葉をどんどんかけていきましょう。
5つの思い込みの家で思い当たるものはありましたか?その思い込みが、あなたの心の栄養を阻んでいるものです。ぜひ思い込みを見直しながら、良好な心の栄養状態をキープしていきましょう。
ストロークを上手に活用しよう
ストロークを活用することが、励まし型リーダーシップです。活用するためのポイントは次の通りです。
●メンバーに平等に与えること
→偏るとひがみや嫉妬が生じるため
●注意するときは、行動に対してのみ
→人格を否定してはいけない
●具体的な行動に対してだけでなく、無条件で与える
→できたときだけではなく、できなかったとしても大切な存在であることを伝える
●褒めたつもりできないしていないか気をつける
→「字だけはうまいね」はNG
●両面通行なるように
→褒めるだけがストロークではない。感謝などできることをしていく
●与え続ける
→一度与えたからいいというものではない。毎日続けること
以上、私が大切だと思った心の栄養状態とストロークについて、でした。
思っていても言わなきゃ相手には、伝わらないですもんね。言葉にして相手にきちんと感謝を伝えること、当たり前のことですが、なかなかできていないと痛感しています。
注意や叱ることはマイナスの心理的なストロークになりますが、ストロークは人間にとって不可欠なもので、たとえマイナスでもないよりはましなんだそうですが、
私は何か言われると、まだ〇〇してないの とか言われるとなんか私ってダメだなあとか思ってしまうので、辛いです。相手にそのつもりがなくても、勝手に人格否定されたと思ってしまう、自分が。
人間生きていれば、叱られたり注意は避けて通れない道ですもんね。そうやって人は成長していくものですが、そういうマイナスはできるだけ少なくしたい。心の負担を少しでもなくしたいと改めて思いました。
プラスの働きかけって大事だなあ、周りも自分も含めて。自分の心にプラスの栄養を与えること、できること少しずつやっていきたいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!