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本好きがこっそり見に行く図書館のとある「ジャンル」とは?

こんばんは、古河なつみです。
本が好きな人は新聞や雑誌で新刊の情報収集をしたり、SNSで評判の本をチェックしたり、本屋さんや図書館を巡ってピンとくる本を手に取って見たり……と様々な方法で本との出会いを求めているかと思います。
ただ、上記のような方法で情報収集をしていると「新しく出版される本」についての情報に偏ってしまう傾向があります。
もしも文学ジャンルのマスターピースを知りたい! と思った時にぜひ覗いてみてほしい図書館の本棚があります。

それが「019.9」という分類の請求記号が付けられた棚です。

図書館の背のラベルには自治体にもよりますが数字が書かれていることが多く、この数字(請求記号)が一つの「テーマ(主題)」を表しています。
今回私が紹介した「019.9」は「書評、書評集」が並んでいる棚です。
「絵本のおすすめ」「高校生へのおすすめ」「評論文のおすすめ」「古典名著を紹介」「作家が紹介するおすすめ本」など様々なアプローチの書評集が並んでいるので、自分の知りたい分野のものを選んで中を覗いてみると「えっ? こんな本があるの?」という発見に繋がります。

この「019.9」の棚の本を私も色々読みましたが、最近はちょっとオタクっぽい利用方法をしています。好きな小説家さんが執筆した書評集を読む、という方法です。こうするとその作家さんがどんな作品に影響を受けたのかを知れる「推しに詳しくなれる感」を味わえます。さらにその書評で紹介されていた本を読んでみると「前に出してた小説の終わり方って、この作品のオマージュだったのか……!」等、新しい発見が生まれることがあるので、ディープに好きな作家さんの作品を楽しみたい方におすすめです。

注意点としては、請求記号は万能ではありません。
各自治体の図書館の方針によって、同じ本であっても違う分類番号が付与される可能性があります。特に「経済学の書評集」「科学の書評集」といった特定の「学問」に特化した書評集の場合はその学問の棚へ並べられることが多いです。文学関連は「019.9」の棚で事足りますが、目的とする学問ジャンルの書評集がある場合は「○○(学問ジャンル)についての書評集はありますか?」と司書に質問すると案内してもらえると思います。

最近は作家さんだけでなく、芸能人の方々もオススメ本について話してくださる機会が増えているようで、こんなテーマの面白い書評集もありました。

ここまでお読みくださりありがとうございました。
それでは、またの夜に。

古河なつみ

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古河なつみ
まずはお近くの図書館や本屋さんをぐるっと回ってみてください。あなたが本と出会える機会を得る事が私のなによりの喜びであり、活動のサポートです。