見出し画像

図書館司書を辞めて、新生活を始めました。

初めまして。古河なつみと申します。
私は図書館司書として7年ほど働いていたのですが、昨年末で司書の仕事を一度辞めることになりました。
理由は簡単で、生活できるだけのお給料を確保することが難しくなったためです。とにかく本が好きで、職場の方や利用者の方にも頼っていただけて楽しい仕事だったのですが、昨今のインフレの悪化もあって経済的にどうにも踏ん張れない状況になってしまいました。
図書館司書の仕事は基本的に低賃金で、接客業と肉体労働が大半なのですが、たまに「本の探偵」にもなれる大変おもしろい職業です。
できれば辞めたくはなかったのですが、やはりここは金銭面での不安をクリアしないと生活できないのが分かっているので、私はこう割り切りました。
「とりあえずお金を稼いで、貯めて、それから司書の仕事に戻ろう!」
好きな仕事をするために、お金を貯めるという目標で現在は転職した会社で事務員としてがんばっています。
そんな元図書館司書の私が本についての文章をブログ形式で綴ってみようと思って立ち上げたのがこのnoteです。
司書の授業で必ず習う「図書館は無料貸本屋なのか?」という問いに、未だに多くの公共図書館は答えを出せていません。図書館の利用者さんと貸出本の関係は基本的に「読み捨て」です。一度読んだらそれで終わり。でも、本当にごくまれに、こんな利用者さんもいました。
「これ、すごくいい本だったから買っちゃったわ!」
手元に置いていておきたいと思える本に出会った時の利用者さんの表情は晴れ晴れとしています。それがおすすめのPOPを私が書いた本だった時はとても嬉しかったです(その時の一冊はルシア・ベルリンの『掃除婦のための手引き書』でした)。
だからこそ、このnoteは司書時代では志半ばだった「本と人の出会いを作る場」として使っていけたらいいなぁと思っています。
これからしばらく、私の試みにお付き合いいただけたら嬉しいです。

古河なつみ

いいなと思ったら応援しよう!

古河なつみ
まずはお近くの図書館や本屋さんをぐるっと回ってみてください。あなたが本と出会える機会を得る事が私のなによりの喜びであり、活動のサポートです。

この記事が参加している募集