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映画 | マッドゴッド※混沌、無意識、壊れそう

映画「マッドゴッド」を観てきました。
配信でみようかと思っていたのですが、なんとなくメジャーな配信サービスでは配信されないような気がして、終演間近ということもあり、駆け込みで行ってきました。

ひと言ー

(わからない!)

正直な感想は"わからない"です。

冒頭のナレーションを除きセリフはない作品で、延々と様々なディストピアを観続けます。ストップモーションの作品"JUNK HEAD"みたいな感じの作風を想像していましたが「まったく」キモ可愛いキャラクターは登場しません。

その造形は本当に醜い、グロテスク。ごく稀に色彩豊かなキャラクターは登場していましたが"〇〇〇くん"みたいなマスコットキャラクターとは異なり、慣れで可愛くみえてきたり、愛着が湧いてきたりすることはないかと。

観ていて驚いたのは映像、ストップモーションアニメはカクカク、ある程度のぶれはあるものだとの認識なのですが、この作品に登場するキャラクターたちは動作が滑らか。CG使っているのだろうと思っていたら、フィル・ティペット監督は手作り、職人気質なのでCGはお嫌いなのですね。

だから90%、ストップモーション(一部実写パートがあるので)。

その神業を駆使してひたすら撮り続け、本作をを制作中に奥様が"MAD GOD"はまさに監督のこととインタビューに答えていたり、監督のご友人が"ゆっくり壊れていった"とご本人に制作後、お伝えするほどに擦り切れていた話を聞きまして、どえらいものを観てしまった!と。

色んな方とのインタビューで監督自身が"無意識"、"神の啓示"、"もう金をもらっても作らない"と答えるなど、ご本人もストーリー性は答えられない。作品をみて何を感じるかはきっと、我々に委ねられていることと思います。


JUNK HEADの堀監督との対談をYoutubeで観ていて感性、感覚が堀監督は職人さん、フィル・ティペット監督は芸術家なんだろうな、と感じました。

パンフ、観るのが遅すぎて"SOLD OUT"(泣)。
映画館は平日だというのに今日も満席でした。
もっと早く観にいけばよかった…。

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