短歌10首

ドラム式の洗濯機を持ってる人にカタンで勝っても


羽ばたきの音で旅立ちを知る朝空の巣籠に残す花束


桜さえ舞うと散るとを選べない あんたのために死ぬわけじゃない


心の中に抱いている海にどれだけのものを沈めてきたかな


ここでもし米をこぼしてしまったらすべてをやめて月に帰ろう


少しでも掻いたとこから壊れてく ネイルは初めからやり直し


輪郭が溶けていくのが海ならばそれでいいから今は寝かせて


ささやかな光のような感情を集めて恋と秤にかけるか


今までの全てのことが間違っているような気がする午前2時


さっきまで不確かだった明日が今日になる午前9時トーストを噛む

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