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福祉制度を信頼したら、困ったとき真っ先に駆けつけてくれたのは福祉制度だった。

相談員が家に来たって話じゃありません。
感覚的な比喩表現です。

すみません、
これは子どもがぬいぐるみに
話しかけたりするような
おままごとの延長線上の話なんですけど。

生命や物質ですらない
福祉制度という概念にも
意思や感情があるつもりで、
おままごとを大人なりに
節度を持って楽しむ遊び。

でもそう思って過ごすと、
現実もそうなってくる。

てか結局、福祉制度のような
概念のほうが
人がつくりあげたもんだから
他の生き物や物質よりも
集合意識が働きやすいと思う。

そんなん言ってるけど、
私にスピリチュアル的な
力も意識も全くなく

何度も言うように、
あらゆるものに意思があると考えたほうが
なんでも面白がって生きれるっていう
子どもじみたしょーもない話です。

最初、私と福祉制度は仲が悪かった。

私の彼に対する第一印象は、

分かりづらい条件ばっかりで、
結局何もするつもりはないんだろ。
きれいごとばかり言いやがって。

です。

それが先輩に紹介されて
福祉事業を扱う組織で働くはめになる。
最初はむっちゃ嫌だった。

でも結局、8年在籍した。

なぜ8年も続けられたか。

そこで現場の相談員が
献身的に被支援者と向き合う姿を
何度も見せつけられたから。

ホームレス支援、刑余者支援、
アルコール依存症支援、依存症家族支援、
DV被害者支援、DV加害者支援などなどいっぱい。

そして制度間のしがらみでうまくいかない場合も、
各々ベストを尽くしていると言うこと。

そんな中で、一番感銘を受けたのは
被支援者自身からです。

生活に困っている被支援者が
これまでの人生でどんなに奪われ続けても、
自分の信念を貫いて生きる姿勢です。

全然言うこと聞かない。

この条件さえ整えば、
生活保護で医療が受けれるとか
そんな命に関わることですら
自分の信念に反する行為には
首を縦に振らない。

その姿勢に、尊敬の念を覚えました。

私もそうありたいと思った。

そう感じさせてくれる
相手ばかりではありませんが

その人それぞれの信念ってのは、
私が理解できるかできないかに関わらず
全て尊いと実感しています。

そんな被支援者のように
自分の信念を貫いて生きる
気持ちが芽生えた。

そして、
こんなに献身的な現場の相談員と
それを実現する福祉制度の懐の深さを、

世界一成功した社会主義国家と言われる
日本国憲法の設計思想を
信頼する気持ちが芽生えた。

自分のやりたいことを
できるとこまでやってみようと
考えることができた。

だから退職しました。

すると、いろいろ試行錯誤して
いよいよどうしようもなく困ると

真っ先に助けてくれたのは
他の誰でもなく、福祉制度です。

最初仲が悪かったからこそ、
お互いを理解した経緯を経て
今の信頼関係があると思っています。

私がこれまで受けた福祉制度
・ 失業保険
・ 住居確保給付金
・ 緊急小口資金貸付
・ 特別定額給付金
・ 持続化給付金
・ 生活福祉資金貸付

そろそろ、
彼の信頼に応えたいと思っています。

彼と信頼関係を築くコツ
① 正直に言う。だまそうとしない。
② 彼は私を助けたいと思っているが、助けかたには彼なりのやりかたがある。
③ 彼にもできないことがある、もしくは彼にも都合があることを理解する。
④ その上で、困りごとが改善できない場合は、お互い妥協できることを探す。

結構、普通の人間関係と同じ話です。

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