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「海のはじまり」第十一話感想

海ちゃん辛そうにしているの辛い…
夏くんの頑張り空回りしているのしんどい…
突然の夜々ちゃんしかも弥生さんとの組み合わせ感謝でしかない…
津野くんのご指摘ありがたい…
朱音さん2人分寂しくなっちゃうの辛い…
最終回どうなるの!
皆大好きなので、幸せになって下さい!!!

そんな第十一話、振り返っていきましょう。

翔平「水李が家出た時もさ、ご飯余っちゃうとか牛乳が飲みきらないとか、ぶつぶつ文句言ってたよね、さみしそうに。」
朱音「1人いないと全然違うのよ。水李が帰ってくると今度は足りなかったりして、あの1人分の調整が難しいの。」
翔平「そっか…そうだね。」
朱音「んっ?」
翔平「海はまた帰ってきたりするもんね。」

「海のはじまり」第十一話

一人いないと調整が難しい食料品。いないってことを、リアルに実感してしまう場面なんでしょうね。一人いないと全然違うって。ふとした時にいないんだって考えてしまうのでしょうけれども、ごはんとか牛乳で表現するあたりが、なるほどなってなります。日常を送っていく中で、感じさせられることですもんね。

朱音(水李の落書きがあるお鍋を持つ)
水李「その鍋まだ使ってんの?捨てなよ。」
海「何?」
水李「ママが落書きしたの。」
海「フフ…。子どもみたい。」
水李「子どもん時だよ。海よりこーんなちっちゃかったとき。え〜これ何だと思う?」
海「桃かな?」
水李「桃?えっ桃かな?」
朱音(お鍋を抱えて座り込んで泣く)
海「おばあちゃーん!」
朱音「おかえり。」
海「おばあちゃん?」
朱音「大丈夫大丈夫。」
海「海いなくてさみしかった?」
朱音「海ちゃんいなくなって、水李がいないことまで思い出しちゃった。2人分さみしくなっちゃったの。でも大丈夫。今海に会えたからもう平気。」
海「ママは…もう会えないよ。」
朱音「ねえ。困っちゃうね。」

「海のはじまり」第十一話

朱音さんに見えた、水李と海ちゃんの微笑ましいやり取り。水李と海ちゃんがそばにいたら、こんな会話があったのかななんて思いを馳せて悲しくなっちゃったんですね。海ちゃんがそばにいなくなることで、水李もいなかったんだって改めて実感するという辛さ。そして、朱音さんが泣いている様子を海ちゃんが見ちゃうというのがまた辛いです。海ちゃん、勘が鋭いから大人の感情にも敏感なんですよね。

海「わぁ〜すごーい。」
夜々「どうですか?」
海「やった!」
夜々「よかった。」
海「弥生ちゃん、見て。」
弥生「ねっ可愛くなったね。よかったよ。」
夜々「ありがとうございました。どっかお出かけ行くの?」
海「うん友達と。」
弥生「ねっ。」
夜々「楽しんでね。また来てね。」
海「バイバーイ。」
夜々「バイバイ。ありがとうございました。」
弥生「ありがとうございました。」

「海のはじまり」第十一話

いちばんすきな花の夜々ちゃん!!!
夜々ちゃんと夜々ちゃんの幼少期の再会!!!
ありがとうございます(歓喜)。
こうやって作品が繋がっていくの、ファンとしてはとっても嬉しいです。
夜々ちゃん相変わらず大好きな紫のお洋服着てて、可愛い。
そして夜々ちゃんと弥生さんと海ちゃんの3人の、顔面偏差値の高さよ。凄すぎる豪華すぎる、ありがとうございます(何度でも言う)。
夜々ちゃんの、笑顔の接客が素敵でした。こうやって今も夜々ちゃんは夜々ちゃんでいるんだなって嬉しくなりました。
シリアスなこの回で、和やかなこの時間がとても貴重でした。

弥生「髪切るのもママがしてくれてたの?」
海「うん。ママは自分の髪も。」
弥生「えっ!?ママすごいね。バッグも手作りだもんね。」
海「うん見て!」
弥生「フフ…ホントお気に入りなんだね。んっ?」
海「弥生ちゃん海に会えなくなるのさみしい?」
弥生「さみしいよ。だから電話くれてすっごい嬉しかった。」
海「ママの話してていい?」
弥生「いいよ。ママのこと教えて。会ったことないけど海ちゃんのママ好きだから。」
海「前髪こうなっちゃったことある。」
弥生「短くなったってこと?」
海「そう!」

「海のはじまり」第十一話

海ちゃんに、弥生さんがいて良かった。そう思わせてくれるシーンでした。ママの話、していたかったんだよね。ただ、聞いてほしかったんだよね。家族じゃないけど、ただ話を聞いてくれる友達という存在。弥生さん、海ちゃんと友達になってくれてありがとうと言いたくなりました。

弥生「海ちゃんママの話していいの?ってわざわざ聞いてきて。」
夏「あっ…。ここ別れたの自分のせいって気にしてるみたいだから。」
弥生「うん…。その感じは前もあったけど。ママのこと忘れた方がいいとか言ってないよね?」
夏「うん。そんなこと言わないよ。」
弥生「だよね。何だろう。元気は元気なんだけど、水李さんのこと前以上にわーって話す感じあったからちょっと気になって。」

「海のはじまり」第十一話

洞察力の高い弥生さん。流石です、助かります。そしてちゃんと夏くんに共有してくれる、信頼感。本当いい人ですよ弥生さん、弥生さんに幸あれ…(切実)。海ちゃんの表情が曇っているの、夏くんはいっぱいいっぱいで慣れない環境にいるからかなって思って見ていたんだろうけど、弥生さんはきちんと気付いたんですよね。近くにいすぎると気付けないこともあるから、こういう時にいてくれる周りの存在って大切ですよね。

夏「よかったね。あとは?」
海「あとは…ママいないの?って聞かれた。何て答えればいい?」
夏「ママいないけどパパがいるって言えばいいんだよ。俺がいるから。」
海「うん。」
海「夏くん!」
夏「んっ?」
海「夏くん…。」(両手を出す)
夏「どうした?」
海「ママは?ママいたのにいた感じしなくなっちゃった。」
夏「海ちゃん水李が亡くなったことは分かるんだよね?」
海「うん。死んじゃったのは分かってる。」
夏「うん。おばあちゃんちより一人でいる時間長いから、寂しいよね。ごめんね。思い出して寂しくなるなら、無理に水李の話しなくてもいいからね。」
海「ママはいない人なの?」
夏「俺はいなくならないから。2人で頑張ろう。ねっ。おいで。」

「海のはじまり」第十一話

ずっと曇った表情の海ちゃん。ママの存在を今まで図書館とかおばあちゃんのお家とかで感じられていたのに、急に感じられなくなって、辛くなっている海ちゃん。夏くんは、2人で頑張ろうと言って、覚悟を決めて一人の父親として頑張ろうとしていて、それはちゃんとした優しさなんだけど、海ちゃんとのボタンが掛け違えてしまったように見えます。ママいないけどパパがいるじゃなくて、ママが確かにいたことを共感してほしかった。ママいた感じしなくなっちゃったことを、分かってほしかった。無理に水李の話しなくてもいいからねという夏くんの気遣いは、海ちゃんにとってはママはいないから話さなくてもいいと聞こえてしまった。俺はいなくならないからという言葉は、ママはもういないけどと聞こえてしまった。全部ぜんぶ、すれ違い。夏くんはいっぱいいっぱいで、優しさのベクトルが違う方向にいっちゃってる。海ちゃんは、ママがたしかにいたことを共有したい。二人のすれ違いが辛いです…。

津野「夏くんから電話きたよ、お迎え来るって。新しい学校がやだ?家がやだ?」
海「ママがいた場所、行けなくなっちゃった。」
津野「うん。そうだね。」
海「ママがいた話すると、夏くんママいないって言うの。海もいないのは分かってる。」
津野「そうだね。」
海「津野くんママいたの分かるよね?」
津野「分かるよ。一緒にいたから。」
海「夏くん分かんないみたい。水李はもういないから2人で頑張ろうって。水李の話しなくていいよって。ママのこと忘れた方がいいの?もういないから?」

「海のはじまり」第十一話

学校から帰った後、一人で黙って水李が働いていた、津野くんのいる図書館に行った海ちゃん。津野くんにだから話せた、海ちゃんの本音。ママがいないこと、分かっているけど、いたことはたしかに海ちゃんの中にあって。忘れたくなくて、ちゃんと持っていたくて。それが夏くんに通じなかったことが悲しかったんですよね。

津野「もう2人なんだから今こそ前みたいに水李水李ってうるさくていいんですよ。海ちゃんいるいないの話してないですよ。分かります?いるとかいないって話してるの月岡さんだけです。いたとかいなくなったって話してるんです。分かんないですよね。南雲さんがいた時もいなくなった時もお前いなかったもんな。すいませんお前とか言って。あっ海ちゃんが自分でおばあちゃんち行きたいって。月岡さんが迎えに来るって言ったんですけど。」
夏「ご迷惑おかけしました。」

「海のはじまり」第十一話

次回予告を観て怯えていた(笑)このシーン。津野くん、怒っているというより諭している感じでしたよね。でも、津野くん角生えてましたね(駄洒落であり、silentの湊斗くんを思い出すのであり、言いたいだけであります笑)。海ちゃんの気持ちに寄り添ってくれて、きちんとそれを夏くんに指摘してくれる津野くん。ありがたい存在です。津野くんは水李と海ちゃんのそばにずっといたんだもんね…いたことをちゃんと実感してたから、海ちゃんの気持ちが痛いほど分かるんですよね…。あ、お前って言った後にすぐ謝るあたりも、津野くんって感じで好感度高いです。

海「海ね夏くんいなくて寂しかったことないの。おうちにいるのママだけで大丈夫だった。パパいらなかった。だから夏くんと2人も大丈夫だと思ったの。ママいなくても夏くんがいるからさみしくないって。」
夏「でも…。寂しかったの?」
海「夏くんと2人寂しかった。ママいなくてさみしいから図書館寄ってここに帰ってきた。」
夏「図書館もここも水李いないよ?水李が亡くなってから時間経ってホントに水李が亡くなったこと実感してきただけなんじゃないかな?だから大丈夫だったのに、急にさみしくなって…。」
海「何で大人は死んじゃうことなくなるって言うの?いなくなるから?だから死んじゃった人のこといないいないっていうの?」
夏「ごめん。俺がいっぱいいっぱいで、ちゃんと話聞いてあげてなかったから。帰っていっぱい話そう。帰ろう。」
海「海のせいでみんなさみしいって。」
夏「みんなって?」
海「海がいるからお別れしたんでしょ?」
夏「弥生さん?海ちゃんが悪いわけじゃないよ。」
海「でも…。海がいるからでしょ?おばあちゃんとおじいちゃん、海が夏くんのとこ行くって言ったせいでさみしくしてる。津野くんも言ってた。家も学校も遠くなるし会えなくなっちゃうねって。海夏くんといない方がよかった?みんなそう思ってる?」
夏「思ってないよ。」
海「みんながさみしいの海のせい?」
夏「違うよ。」
海「海最初からいなければよかった?」
夏「そういうこと言わないで。いなければよかったとかそんなのないから。もう絶対言わないで。」
海「ママもさみしそうだった。ママいたのに何で一緒にいてくれなかったの?まだパパじゃなかったから?何でママいた時パパになってくれなかったの?何で2人でって言うの?何でママいないって言うの?海ママとずっと一緒にいたもん。いなかったの夏くんじゃん!」

「海のはじまり」第十一話

海ちゃん…。涙 海ちゃんの質問責め、海ちゃん一人で抱えて辛かったね。大人が寂しいのも別れるのも、全部ぜんぶ自分のせいって思っちゃったんですよね。賢くて優しい故に感じてしまう、辛さ。ママといた時間が大切だったからこそ、感じる喪失感。いなかったの夏くんじゃん!ってそうなんですよね、海ちゃんからしてみたらその時3人でいたら違ったのにって思うよね。そして、夏くん、答えられなくて辛いね。ただただ受け止めるしかないけど、夏くんもまた優しいから、海ちゃんの言葉がグサグサ刺さっていますよね。夏くんもまた、自分のせいって自分のこと責めないでほしいです。

***
「行きたいとこ行って会いたい人に会えばいいよ。」っていう夏くんの言葉が優しく響く次回、最終回予告。水李が夏くんに宛てた手紙の内容も、気になるところです。
温かく、皆が幸せになれる回でありますように。

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