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「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第ニ話感想(シナリオブックをもとに)

音ちゃんが東京で暮らし始めて、練くんとの再会を望んで雪が谷大塚という地を選んで、介護の仕事を頑張っていて、、、練くんと再会できて良かったね、頑張ってきて良かったね音ちゃん…!って言ってあげたい回でした。

仙道静恵(80)が大学芋を作っている。
油で揚げた芋を手際良く蜜と絡める。
小夏がミシンと端切れを抱えてきて、覗き込んで。

小夏「(微笑み)練の大好物」

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第二話


八千草薫さん演じる静恵さん、もう佇まいからしてお上品でそれでいて生活を感じさせてくれて、なんとも好きです。

練くんの大好物を知っていて、それを作ってくれるのね、朝から手間のかかる大学芋。

小夏ちゃんがそれを見て微笑むのも、可愛いです。

木々の植わっている広い庭があり、花壇に水をあげ、世話をしている出勤前の練。
晴太が家を見て。

晴太「練くん、毎朝水やりに来てんの?親戚?」
練「いや。ここのばあちゃん、ひとりぐらしだっだから(と、草木を嬉しそうに触っている)」

静恵が大学芋を持って縁側に来た。

静恵「朝から甘いけど」

礼をし、食べはじめる練と晴太。

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第二話


出勤前からお花のお世話をしている練くん、もう優しさがすぎませんか…。

真っ青のスニーカー履いて、マフラーぐるぐる巻きにする坂口健太郎(好きすぎるがゆえに、呼び捨てです。ご容赦ください)、晴太、最高か!!!

朝ごはんに、お花のあるお庭の見える縁側で大学芋。幸せな光景!

静恵、庭に咲いている花を見ながら晴太に。

静恵「何にもない庭だったのよ」
晴太「練くんが作ったの?」
静恵「そうよ。(支度してる小夏を見て、晴太を見て、自分を思い)淋しい人を見ると放っとけないのね、あの子は」

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第二話


晴太に優しく語りかける静恵さん。
人を放っておかない練くん、何も言わないけど、それもまた優しさ。

本当に、世の中は練くんみたいな人が報われるように出来ているべき、と思わざるを得ません…!

停留所にバスが来ており、走ってきて乗り込む練。

音の声「駅から徒歩二十分。六畳1K。わたしはわたしの部屋を手に入れた」

家財道具はほとんどなく、几帳面に整理整頓された部屋で、出勤の支度をしている音。
歩くたびに床がぎしぎし鳴る。

音の声「東京は、外にいるより部屋の方が寒い気がする」

なかなか開かない窓を開け、植木に水をあげる。
支度を終えていきかけて、引き返し、トイレに入る。

音の声「便座が冷たいのは全国共通」

拾ってきた、子どものシールが貼ってある棚に、桃の缶詰が置いてある。

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第二話


駅からはちょっと遠い、六畳1Kのお部屋。築年数も結構いってそうな感じが、リアルです。でも、本当整理整頓されていて、それでいて全部大切そうに使っている感じが、ああ音ちゃんだなって部屋で、作り上げたスタッフさん凄いなって思います。

毎日植木にお水をあげている、丁寧な音ちゃん。
そして、まだある桃の缶詰!練くん!!!

端に立って、駅に入っていく通勤客の顔を見ている音。

音の声「東京のコンビニには駐車場がない。電車に乗って学校に通う小学生がいる」

携帯で時間を見て、行くか、と駅に入る音。

通勤客に紛れ、歩いている音。

音の声「横型の信号機。迷路のような地下鉄。人身事故で電車が五分遅れると、舌打ちする人。おいおいと読んだら笑われたお店の名前」

建物あるいはポスターに丸井のロゴが見える。

介護施設があり、車椅子の入居者たちが介護士と笑顔で楽しげに話している。
音、緊張と興奮半分ずつで入っていく。

音の声「東京に来て一年。あの人とは、まだ会えていない」

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第二話


音ちゃん、毎朝練くんのこと探してるのね…!大好きということをこうやって表す、いつ恋が好きです。

音ちゃんの東京観察、面白い。おいおいは、分かる。笑

介護のお仕事選んだんだね。おばさんの介護、幼い時から頑張ってきたんだもんね。ちゃんと過去の経験を今に繋げていて、凄いです。

カーテンで囲われただけの雑然と荷物が転がっているロッカールームで、ユニフォームに着替えている音と、船川玲美(20)。

音「大田区の、雪が谷大塚っていう」
玲美「あー、やっぱり雪に親しみがあるから?」
音「知ってる人が住んでるって聞いて。ガソリンスタンドとか、いろいろバイトしながら二級の資格取って」
玲美「ここって手取り十四万円で、残業付かないじゃん。本当はバイトしてた方が儲かるんだけどな」
音「(いちごみるく飴を差し出し)飴食べる?」

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第二話


永野芽郁ちゃん!いや本当このいつ恋はキャストが豪華なんですよ、もっとフォーカスされるべきなんですよ!と思いつつ、知る人ぞ知る、好きな人がひっそり好きでいられるこの感じがいいのかななんて、思ってしまいます。

色々バイトしながら、資格取ってって、東京でも頑張って生きてきたんだね、音ちゃん。
本当はバイトしてた方が儲かると愚痴をこぼす船川さんを、飴食べる?と軽やかにかわす音ちゃん、性格が本当に良い!

そしてまた、いちごみるく飴!変わらず好きなんだねって、ほっこり。

音「お返しします」
朝陽「(微笑って受け取り、自分の腕にはめながら)会ったことあるよね?」
音「(おぼえてるが)いいえ」
朝陽「ウチで働いてるんだ?」
音「(ウチ?と)」

朝陽、いきなり顔を寄せてきて、音の耳元で。

朝陽「今度ご飯行こうよ」

音、むっとして、運転手に向かって。

音「ご飯食べに行きたいそうです」

と言って、ドアを閉める。
苦笑している朝陽を乗せて走り去るリムジン。
音、何なの!?と見送っていると、大輔と美織が来て。

大輔「失礼なかった?」
音「すごく失礼な人でした」
大輔「(あちゃあ、と)今の方、井吹朝陽さん。この施設を経営してるグループ企業の会長の御曹司」
美織「わたしもナンパされたことあるの。からかわれてたんだけど」
大輔「音ちゃん、御曹司に気に入られたんじゃない?」
音「(興味なく)トイレ掃除行ってきます」

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第二話


音ちゃん、朝陽さんのこと覚えてたんだ。笑
気にくわない人には態度で示す音ちゃん、良いです。

ここで、心底どうでもいい顔してトイレ掃除行ってきますという音ちゃんが好きなのですが、興味なくって書いてあったのね!興味ない演技が上手い、有村架純ちゃん。

しゃがみ込んでしまう音、手のひらで顔を覆って。

音「(関西弁で)わからへん…」

するとその時、ドアが開く。
見ると、入ってきたのは玲美だ。
恐縮顔の玲美を見て、そして時計を見るとわ二十四時五分前で。

音「(力なく微笑って、玲美に)ほんまに遅番やな」

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第二話


限界まで働いて、何をすればいいか分からなくなってしまう音ちゃん。つい関西弁が出て、わからへん…という様子に、もう!頑張りすぎなんだから!!!と言って、温かい飲み物と食べ物を差し出したくなります。

音「(薄く微笑み、関西弁で)会えた」
練「…」
音「会えた」
練「…(頷く)」
音「ごめん、引っ越し屋さん。ちょっと、この子、持ってくれる?犬、平気?」
練「(頷く)」

練、音の腕から犬を受け取る。

音「ありがとう…」

練、音の体を抱き起こそうとする。
音、力なく手を伸ばし、押し返すようにして。

音「おとついからお風呂入ってへんから」
練「(気にしないでと小さく首を振る)」
音「引っ越し屋さん。出来たらでいいんやけど…」
練「(ん?と)」

音、練を見つめ、涙を溜めて。

音「名前、教えて。電話番号、教えて」
練「(頷く)」
音「わたしも、東京で頑張ってるから」

そう言って、静かに目を閉じる音。

練「(ふいに涙が浮かび、頷く、繰り返し頷く)」

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第二話


練くんがずっと餌をあげていた犬を、音ちゃんが助けようとしたことで、二人は再会します。
音ちゃん、練くん、また会えて本当に良かったね!嬉しい!!!

引っ越し屋さんと呼んでたから、練くんの名前を知らなかった音ちゃん。名前も知らない人のこと、ここまで想い続けられるなんて…。

わたしも、東京で頑張ってるから、この台詞、というか東京で頑張ってる音ちゃんに影響されて、東京にお引越ししたことのある、生粋のいつ恋ファンです。笑

畳んだ布団を押し入れにしまった音、最後に残ったリンゴを口に放り込んでいると、静恵が入ってきた。

音「(慌てて)あ、ありがとうございました」

静恵、寝ている犬を見ながら。

静恵「いつでもおいで」
音「いつでもおいで…(嬉しく)はい」

静恵、メモ用紙を差し出して。

静恵「あの子が渡しておいてくれって」

音、受け取り、見つめる。

音「(感慨深く)…」
静恵「あの子の周りには淋しい人が集まってくるの。その分一番淋しいのもあの子だった」
音「…」
静恵「(音を見て)だけど…(言わずに、微笑み)」

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第二話


無防備にリンゴ食べてて、静恵さんが来てハッとする音ちゃん、可愛いがすぎる。

いつでもおいで、と言ってくれる人がいる、いつでも行ける場所がある。それってとっても幸せなことですよね。

だけど…と言って微笑む静恵さん。練くんにとって音ちゃんが大切な存在って、もう気付いているんですね。そういう察しのいいところ、流石で好きです。

朝陽「好子さんは星を見るのは好きですか?僕は星が好きです。一万年っていう長い年月を経て届く星の光を見てると、なんだか優しい気持ちになれます。人の命や思いも長い時を超えてどこかに届いていくのかなと思います」

園田の目から涙がこぼれる。
朝陽も涙を浮かべ、園田の手を握りしめる。
音「(朝陽のもうひとつの姿に驚いていて)…」

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第二話


軽そうでいて、認知症のケア専門士を志している朝陽さん。
そのギャップに驚く音ちゃん。
二人の関係性が変わる、第一歩です。

買ってきたドッグフードを持って帰ってきた練、階段を上がっていく。
部屋の前に、木穂子が立っていた。
練の表情に困惑が浮かぶ。
木穂子、その表情に気付きながらも。

木穂子「(微笑み)カーテン買っちゃった」

鮮やかな色のカーテンの布を両手で広げて見せる。

練「…(複雑な思いを抱えながら微笑んで)」

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第二話


カーテン買っちゃった、のこのきほちゃん、あどけなくて大好きなんですが、練くんが困惑した表情で、でもそれに気付いていてのこの台詞だったんですね!なんか切ない…!

カーテンを買うって大事なのに、勝手に買うあたり、きほちゃんだよな〜と思いますが、優しい練くんが受け入れてくれるって分かってのことなんですよね。




木穂ちゃんと練くんの2ショットで終わる、第二話。
音ちゃんと練くんが再会できて良かった、な第二話。
第三話も、この三人を巡る色々が見逃せない、好きな回です。

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