今だけあれば幸せなのだと
耳打ちする残酷な精霊と
信奉者に怯えながら生き
過ちを赦さない
完成にたどり着かない
調和と名付けられた道を進んだ
不運を歓迎し
小さな言い訳を壁の隙間に挟みこむ
うわさ話に興じて酒を飲み
時間は止まるのかもしれないと
星が降るのを待つ日々
欲しいものはなんだったのかも
覚えていないほどに
世界から切り離されたこころが
いつしか足元に流れ着いた
僕にはまだ
未来を予言する力があるのだと気づいた
(539日)
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