正しい答えを探すことを
望んだ結果
僕は僕に縛られていく
折れた舵に
優しさのかけらも与えず
風と高波の暗い海へと泳ぎ出す
ほんとうのことばは
どこにあったのだろう
未来にも 懐かしい過去にも
夢見た楽園にも
手がかりすらなく
対話する相手すら
見つけることはできなかった
自分を粗末に扱うことで
赦される気がした
暗い海の泡が問いかけてくる
「君は今、何を考えているの」
大切なことは答えじゃなかったのだと
呪いを解く旅は終わりにしようと
僕は帆を上げることにした
(544日)
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