【年末年始に多い質問】 喪中で神社やお寺に初詣に行っても大丈夫?
このお葬式や終活に関する専門家・アドバイザーのお仕事をさせて頂いていると「年末年始」はこの質問を頂くことが多くなります。
自分自身の家が今年「喪中」にあたり、一年の締めくくりや一年の始まりに「良くない行い」をしたくないと考えるのは当然のことかもしれません💦
でも初詣には行きたい人も多いのも事実です。
世間一般に言われること、実際にどうなのかについて、少しまとめたいと思います😌
喪中・忌中とは?
よく喪中や忌中という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
喪中とは身近な親族を亡くし「喪」に服している期間のことです。
一般的にはお亡くなりになってから仏教であれば「一周忌」の法事までの期間を「喪中」と言います。
忌中は仏教で言えば「四十九日」の法事までの期間です。
気中は喪中より「死に対する穢れが強い」とされています。
喪中期間は自主的なものという印象が強いですが、忌中期間は特に祝い事などを避けて生活を送ることとされています。
年末年始に神社やお寺に参拝をしてはいけないの?
年末年始になると、神社やお寺への参拝する機会が多くなります。
特に初詣などは一年の初めにはやっぱり行っておきたいと考える人も多いはずです。
しかし、もし自身が「喪中や忌中の期間」で合った場合、参拝をしてはいけないのでしょうか?
地域の風習や個々の考えによって、違いもあるのですが
「一般的にはお寺より神社の方が、忌中や喪中の期間には参拝をしない方が良い」とされています。
理由として、神道では「死」は穢れであり、亡くなってから1年経過し喪中があけた後に参拝する考えがあります。
1年も待てないと考える方もいるかもしれません。
その場合は最低でも「50日」が経過したあとで参拝をするという考えがあります。この50日の期間が忌中にあたります。
繰り返しますが、神道では「死」は穢れとされており、特に亡くなってからの日が短い「忌中」と呼ばれる期間は。神社への参拝は避けた方が良いでしょう。
喪中の期間については、昔より厳しく言われることはなくなってきました。
一方仏教では「死を穢れであると言う考えがないため」年末年始でも参拝しても問題がないとされています。
忌中・喪中の期間でもお墓参りは行っても良い?
お墓参りに関しては、仏教・神道、忌中や喪中であっても関係なく「お参りをしても良いと言われています」
故人やご先祖を弔うのに、特にこの期間を避ける傾向はありません。
お墓参りが出来るタイミングに行っておくことはとても大事です。
結婚式などは参加をしても大丈夫?
こちらも、年末年始に参拝しても良いのかという質問同様に多い質問内容です。
一般的には「ご不幸が起こる前から決まっていた慶事には参加しても良い」と言われております。
もちろん地域や個々の考えによって違いもありますが、ご不幸があったからといって、絶対に慶事に参加をしてはならないというケースは私は見たことがありません。
実際に、私が過去に担当したお葬式で、
「明日孫の結婚式だけど参加して大丈夫かな」と質問をされたこともあります。
「元々決まっていた慶事であれば、問題ありません。何よりお孫様の晴れ姿を見ないというのはお孫様も残念に思われてしまうと思います」と当時私はお答えをさせて頂きました。
またお葬式にお越し頂いた菩提寺さまにも相談を行ったのですが、やはり
以前から決まっていた祝い事であること。
そもそも孫の晴れ姿の日に参加しない理由はない。
と菩提寺さまにもお話頂き、無事に喪主様はお孫様の結婚式に参加されていました。
「たとえその方が余命を宣告されていても、いつお亡くなりになるのかまでは正確にはわかりません」
元々決まっていた慶事でしたら、ぜひ参加をされた方がよいでしょう。
昔ほど厳しく喪中や忌中のことで言われることも無くなってきております。
節度を守り、故人を弔う気持ちを大切にし、年末年始をお過ごしください😌