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小さいミスたち(または大ミス)が集まった日

チビコが幼稚園の延長保育をやってみたいと言うので1日分だけ申し込む。
いつもは15:00に幼稚園バスで帰って来るのだけど、18:00に夫くんがお迎えに行くことになった。

チビコも喜んだが私も嬉しい。柄にも無く前日に出来る限りシュミレーションをし、予定をみっちり入れたんだけれども、案外当日キャンセルされた分の時間が空いたり、そうかと思うと事故で移動ルートが変わったり、それで時間に間に合わないかもしれないから一か八かシュミレーションしてない難しい道で行ってみたり。もう帰りたい気持ちでいっぱい。
なんとか時間ギリギリに家に帰って玄関に荷物だけ置くと、すっとんで家の前に出た。桜の葉影で息を整えながら(あ〜大変だった〜でもとにかく間に合ってよかった〜)と15:00のバスを待った。
お、きたぞ〜と思ったら、チビコの園バスはわたしの前を通り過ぎていった。

「これは大好きな園長先生のうっかりミスだ!」とピンと来た私は、笑いながら「お〜い!お〜い!ここだよお〜!」とか漫画みたいに大の字でジャンプしながら言った。うっかり家を通り過ぎちゃう事は今まで2回くらいあったからだ。

私はかぶってたエメラルドグリーンの帽子を頭上でグルングルン振り回しながら
「待って待って〜ここ!ここ〜!!」
と言いながら、坂道を転がるようにバスを追った。

幼稚園バスはドックランの先の路肩に停まった。先生だけが降りてくる。
私は満面の笑みで「オッケーオッケー!」と言いながら近づいた。が、先生は降りてきたが、チビコが出てこない。園長先生ドンマイです、ここでチビコを降ろしていいです。と言う気持ちでもう一度「オッケー!」と全身でジェスチャーを送ったら、先生が半笑いで

「どうされました?
…チビコちゃん今日いいんですよね?お預かりですよね?」

と言ったので「ごめんごめんごめんっ。そうです。」とか言ってペコペコ謝りまくって逃げ帰った。
ハズカシイ〜〜〜!


…なんだよ「オッケー!」って!



「ミスセット」

恥ずかしさ収まらず、夫くんの帰宅を玄関で待ち構えてヒーヒー報告する。めちゃくちゃ笑われて多少楽になったけどまだ恥ずかしいと言ったら

「じゃあ、とっておきを教えてあげましょう。僕も今日ミスをしたんです。除草シートを張替えるので、砂利をどかして、新しいのを貼って、コンコンって打ち込むんだけど、なんか感触が変だぞ?と思ったらプスー!とか言って。ガス管に穴が。。」

とニコニコ言うではないか。

どへー!恐ろしさで恥ずかしさがだいぶ相殺された。。。


その後、作業着を洗濯していた夫くんが、洗濯機の小部屋で1人「プククッ…」と思い出し笑いを噛み殺すのが聞こえたので様子を見に行ったら
もう、これほど楽しい事はないです!というような満面のニヤニヤで「…オッケーオッケー!」と言いながらジェスチャーをやってきたので思わず自分でも爆笑したが、ムカついた〜!


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