上場IPO株の"平均"リターンが実は結構良いという話【川合直也 | さんまのIPO】
いつもお世話になっております。fundnote川合です。
初めましての方に「どういう銘柄に投資してるんですか?なんのファンドの方ですか?」と聞かれたとき、「上場IPO株に特化して調査・投資してます。」と胸を張って答えると、「かわいそうに。頭がおかしいのね。」とドラえもんの近所のママに言われる煽り画像のごとき白い目で見られることがあります。
参考: https://e-village.main.jp/gazou/entry/000170.html
正直一般的に考えて儲かるイメージは無いと思います。12月が近付くとIPOが増えますが、TLから聞こえてくるのはクリスマスソングではなく、「初値天井」「EXIT案件」「G〇MI案件」「ロックアップ爆弾」「チャレンジポイント泥棒」などと言った罵声に近い言葉ばかり。
それでも勝ち筋があると考えるたった1つの理由を2つのチャートで説明します。
IPO株の”平均”リターンは高い。”中央値”は低い
IPO銘柄は下がっている株ばかりじゃないか。これは正しくもあり間違ってもいるという立場です。確かに株価が上がっていない銘柄が多数を占めているのは事実です。しかし、実は平均的には非常にリターンが良いのです。”花巻東2013卒業生の平均年収が4000万超えたのめちゃくちゃおもろい”という大谷翔平選手の10年1000億円契約後にインターネットでバズったネタがありました。あれと同じことがIPO株でも起きていることは認識すべきだと思います。
下のチャートは、fundnoteが定義した『IPO平均指数』をグロース250指数、TOPIX配当込指数と比較したものです。IPO平均指数とは、直近5年間のIPO銘柄のリターンの平均を取った指数です。平均値というのは、全部の数値を合計し、その個数で割って求めます。
そして次のチャートが、今度は『IPO中央値指数』です。IPO平均指数とは、直近5年間のIPO銘柄のリターンの中央値を取った指数です。中央値というのは、全部の数値を上から並べたときに真ん中に当たるものを抽出した数字です。
IPOした会社の中央値を取ると、株価下落が全く止まらない。一方で平均を取ると、市場を大きくアウトパフォームするリターンを実現。すなわち、大谷翔平のように平均を引き上げている銘柄が存在することを意味しています。それも、上のチャートでは過去5年間の新規上場銘柄を入れ替えながら集計していることから分かることは、数銘柄が引き上げているだけという話ではなく、毎年そういった銘柄が入れ替わり立ち替わりで生まれているということです。
「じゃあどうやって大谷翔平を探すんですか。」と当然なる訳です。ここが腕の見せ所であり、私がとても時間を使ってリサーチを続けている目的です。IPOの情報収集方法には、例えば以下のような方法があります。
”目論見書”(新株式発行並びに株式売出届出目論見書)
”会社業績予想”(○○市場への上場に伴う当社決算情報等のお知らせ)
”成長可能性資料”(事業計画及び成長可能性に関する事項)
上記データソースから作成したBS、PL、CF
各種IPO情報サイト
上場前説明会、IPOロードショー
誰でも出来ること、機関投資家にしか出来ないことどちらもありますが、この全部をやるという不断の努力を何年も続けているから、大谷探しの自信がある、IPOで儲けることができる、と言える訳です。
まとめ
日本のIPO市場にはキラリと光るスター選手が潜んでいます。今日も僕はその「IPO界の大谷翔平」を探し続けています。大谷さんが150年以上の歴史を誇る野球の中でただ1人のことをやってのけました。
毎年100社以上が新規上場する中で、成長を牽引する10~15社は存在しています。その点で、野球よりもずっと易しいゲームだと思い、これからもIPO株投資に全力で取り組んでまいります。
会社概要
会社名: fundnote株式会社
設立: 2021年8月
代表取締役社長: 渡辺克真
資本金: 140百万円
事業内容: ・投資運用業・第二種金融商品取引業
・適格機関投資家等特例業務
・関東財務局(金商)第3413号
・一般社団法人 投資信託協会 加入
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