集客で他社と差を付けたいなら「一次情報」の蓄積が大事
どうもこんにちは、藤見です。
集客チラシやPOPを作成するためにクライアントさんとの打ち合わせ中に
藤見:「こういうものを作ってみたらどうですか?」
といった提案をすると
クライアント:「イイですね!しかし、一体藤見さんはどこでその情報を仕入れているんですか?」
のような返答をされることがあります。
「そうした使える情報に気付けるようになりたい」ということだと思うので、次のようなアドバイス(というか考え方のコツ)をお伝えしています。
まず「情報」を2つに分けて考えるようにします。
一つ目は、実際に自分の目で見た景色や自分が体験することで得られた「一次情報」です。
二つ目は、他の誰かから間接的に聞いた情報、インターネットや本などから得られた「二次情報」です。
今の時代、インターネットを使えば簡単に業界動向などの流行を仕入れることはできますが、そこには記事を書くライターの主観が強く反映されていたり、忖度による情報操作も少なからず存在してしまう。(情報の速さは二次情報のメリットではありますが)
となると、実際に集客の現場で活用しやすいのは、自分で実際に足を運び、目で見て、耳で聞いて、肌で感じることで得られた「一次情報」になることが圧倒的に多い、というのが僕の感覚です。
グルメ番組でタレントさんが絶賛していた◯◯料理(これは二次情報)を、実際お店に行って食べてみると(一次情報として体験すると)自分の中の評価はかなり違った。
こうしたギャップは頻繁にあると思いますが、それだけ一次情報と二次情報の間にはズレがあるわけなので、やっぱり昔から「百聞は一見にしかず」と言われるように、最終的には自分が足を運んで獲得した一次情報が一番真実性が高いと思います。
ということは、
つまり・・
冒頭のクライアントさんからの問いかけ、「イイですね!しかし、一体藤見さんはどこでその情報を仕入れているんですか?」の答えは非常にシンプルです。
ちゃんと足を使って目を動かして「一次情報」に触れる量を増やす
これに尽きると思います。
偉そうな表現になったら申し訳ないのですが、クライアントさんと僕では一次情報の量を増やす意識が大きく違うと思います。
例えば、先日もこんな事例がありました。
それは、あるクライアント先の新しい事業として「コンテナハウス」の活用を考えているところなのですが、僕もクライアント先の代表もコンテナハウスに対して詳しい知識はありません。
そこで、まずは自分たちの理想とするコンテナハウスをイメージ化させるために手当たり次第インターネットをザッピングして「こんなコンテナにしたいよね!」と思える参考コンテナを探すことにしました。
その時見つけた最高にカッコいいコンテナハウスを参考にして外装(カラーリング)や設置環境を整えていったわけです。
しかし、インターネット上に出ている情報(二次情報)にはやはり限界があります。
これで本当に合っているのか?そんな疑問も払拭できない箇所が出てきます。
そこでクライアントの代表と話をして、参考にしているコンテナハウスがある現場(北海道の小樽市)まで直接見に行くことにしました。
僕のいる大阪から北海道の小樽市までは1,000kmはありますし、クライアントさんは九州の方なので1,600km以上は離れています。
なぜ、それほど遠方(小樽市)まで足を運ぶのか?
それは、インターネットで知れる二次情報と、実際に自分の目で見る一次情報の間には「どのような違い(差)があるのか?」というのを体感するためです。
そのためにわざわざ飛行機と電車とバスを乗り継いで行きました。
やはり実物を目の前にした時に受ける「感覚や印象」というのは、パソコンの画面から得られるものとは全く別物でした。
二次情報として仕入れた情報では体感の蓄積ができないことを痛感しました。
至極当たり前のことですが、これが一次情報と二次情報の最大の違いであると同時に、他社と比べて集客施策の「差」が付いていく要因にもなると思います。
また、他にもこんな事例があります。
ある法人でチラシのポスティング広告を実施したことがあるのですが、実施時の配布方法に何かしらの不備や不手際があったことでクレームが発生してしまいました。
クレームが発生したことは非常に残念なことではありますが、その当時ポスティング施策の担当者になっていたデイサービスの管理者はこの時の経験から生の一次情報を得ることはできました。
それは、クレームは「実際に不手際を起こしたポスティング会社に行く」わけではなく、「チラシに記載されている自分たちの会社に来る」ということを痛感したわけです。
一度でもこうした体験をしている管理者は、次に同じ施策をするとしてもただ単に価格の安い会社に依頼する、といった単純な流れ作業はしなくなります。
「この会社は誠実にルールを守ってポスティングをしてくれるだろうか?」とか「事前に忠告をしておいた方がいいだろうか?」というような経営者的な目線で依頼先を選定するようになります。
価格の安さに飛び付いて、適当でルール無視のポスティングをされて、毎回自分がクレーム処理に出かけることになるのは誰だって嫌ですからね。
こうした流れが生まれることは当然といえば当然ですが、とはいえ実際に自分で体験をして「ポスティングってこうなるのか!」といった一次情報を得られた管理者にしか生まれない目線だと思います。
つまり、「ポスティングの情報については知っているけれど、実際にポスティングをした経験はない管理者」と、「実際にお金を使ってポスティングを実行して、そのクレーム対応までを経験したことがある管理者」では、目に見えない大きな差が生まれていきます。
こうした一次情報の蓄積があるかないか、それよって集客施策を考える時のアイデア数も中身の質も変わっていきます。
というわけで、
今回の話は、現場で得られる介護経験や教科書から学ぶ知識とは全く別軸なので、たとえ介護歴が20年あるとしても、まったく一次情報を得ることに意識を向けていなかったら(手を抜いていたら)、集客の会議に参加をしても言葉もアイデアも出てきません。
一方で、まだキャリア3年目の若手管理者だとしても、毎月のように一次情報を蓄積することに時間を使っていたとしたら、集客の会議では圧倒的な戦力になります。
僕が日頃から「どこに出掛けても、何を目にしても、集客に繋がるアイデアは溢れている」と言うのは、こうした意識で町を歩いていれば、沢山の一次情報に触れられる!
といった意味です。
もし、会議で若手管理者に活躍して欲しい!アイデアや意見をもっと出してほしい!と思っている経営者の人がいたら、彼らへの投資として「実際にやらせてみる」「直接行かせてみる」そうやって一次情報に触れるためのコストを使って体験機会を増やすことで応援する方法もありだと思います。
それでは、また!