【ふなログ758】初フルマラソン完走!「歩く決断」と「走り続ける」格闘の物語
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昨日10/27(日)に、
初のフルマラソンチャレンジとなる横浜マラソンに参加し、怪我なく完走を果たしました。
スタートラインからの実質タイム、
「5時間48分」
でフルマラソンの初陣を切ることができました。
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正直な話、
途中で「完走できないかも」と何度も脳裏をよぎったくらい。
しかし、その一方で「負けたくない」「決めたことはやり切りたい」という想いだけを原動力に、我が身に「魂」だけが残って走った感覚です。
偉そうな言葉を書くようですが、一言で表すと
「激闘」という言葉を冠したいくらいの大会チャレンジでした。
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15年前に、ハーフマラソンに何度かチャレンジし、
自己ベスト1時間45分を達成した後、膝の故障を繰り返してマラソンから遠ざかって以来、初の大会復帰。
しかも初のフルマラソンチャレンジでした。
「また膝を故障するのではないか?」
という恐れに、悩まされ続けました。
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あの時は、自分を追い込むことだけしか考えていませんでしたが、今回は「自分が楽しめるかどうか?」を練習の時から重視し、足で地面を蹴って走る楽しさや、同じタイムで日々楽に走れていく自分を楽しんでいました。
本当は、5時間切りのサブ5を目指したかったのですが、、残念ながら果たせず。
フルマラソンがここまで過酷な競技であることを全くイメージできていませんでしたので、そこまでの練習しか出来ていなかったのかもしれません。
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日々、練習していること、生活していること、考え続けていることが、
全て結果に結び付くのですから、こればかりは仕方がありません。
実に、身も蓋もない話。
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今回のコース、横浜のランドマークタワーからスタートし、
横浜の海沿いの道路を走り、折り返し地点から高速道路を走って帰る、というもの。
開会式では、神奈川県知事も来られていました。
折り返し地点までの往路は、
体力を温存しながら「練習通り」のペースで走ることができましたが、
復路の高速道路で一気にペースダウンしました。
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ハーフの完走体験しかない自分として、
「このくらいのペースで淡々と走っていれば、なんとか5時間以内いけるのでは?」と考えていましたが、
23km地点あたりから足がガチガチ、息も上がってきました。
「これ以上走っていたら、身体壊すかも・・」と。
「止まるまい」「歩くまい」と決めていた私でしたが、
「一旦歩いてペース回復を考えるべきでは?」と、歩くことに決めました。
伸びるためには、一旦縮む必要がある。と
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もう、5時間切りのサブ5は諦め、「完走」に目標を完全に切り替えました。
しかし、「5時間は切れるだろう」と考えて練習していたので、
高速道路上で、ちょっとだけ叫びたくなるくらいの衝動に駆られましたが、そこは押さえました(笑)これでも、一応は悔しかったんです。
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「走る→歩く」の後、足どりに違和感を感じましたが、
直前まで走っていたのが、一気にスピードダウンして「慣性の法則」で感覚のズレが起きているのかな?と、冷静に気を取り直し、ひたすら早歩き。
給水所で少し多めに水を飲み、バナナ2本頂き、
だんだんと呼吸も整ってきたあたりから、再び走りました。
ただ、その後も3kmおきに、給水所前で数分歩き、また走るを繰り返し、結果的に平均8分/kmの速度で。
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後半戦の高速道路では、歩いている人がとても多く、
リタイヤして路傍に倒れている人も。
25km付近では「本当に完走できるのだろうか?」という不安に駆られましたが、「完走したい」という気持ちに従い、そのまま進みました。
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段々と。
32km地点を過ぎてから「あと10kmだ!」という気持ちに。
「まだ35km」ではなく「あと10kmだ!」と言い聞かせました。
この距離になれば、
「練習で走った距離だから走れる」という予感から、確信に切り替わります。
あと5km。
もう、隙間時間に練習した距離になります。
違うのは、足がパンパンで足裏が痛いこと。
練習よりも遅いペースでも、「制限時間の6時間30分には間に合う!」
とわかってから、かなり精神的にラクになりました。
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しかしながら「面白い」、というか興味深かったのは、
ラスト5kmあたりで、歩いても完走できる距離であるせいか
歩いている人が7〜8割くらいだったことです。
確かに、制限時間15分前の集団だったので、不思議ではないのですが、、
だからと言って、自分は歩いてフィニッシュはしたくありませんでした。
練習した意味がありませんですし、
「完走」ですからね。。
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同じ「完走」でも、自分としては
「身体を労わりながら、無理なく楽しんでベストを尽くしたい」
という気持ち、在り方を大事にしたかったからです。
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そして、ゴール前のFINISHゲート前。
これまでの疲労はどこに行ったんだい?と言いたくなるくらい
ダッシュしてゴールしました(笑)
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フルマラソン・・・
ハーフマラソンとは全く違う競技だということに思い知らされました。
後半が本当に想像以上に過酷で、「人が走る距離じゃない」と思いながらも
「同じ人間が走ってるんだから、俺も走れないわけがない」
という気持ちが、しかしながら勝った気がしています。
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人生でも、仕事でも、
「あの人は自分とは違う。俺には無理だ」と諦めたくなる場面がありましたが、速攻「同じ人間だから、俺にもできる」に置き換えてきました。
ただ、そこに対する「執着の強さ」が勝敗の分岐点なんですよね。
執着も、考えて強くなるのではなく「楽しいと思えるか?」なので、
私は練習では、絶対に無理しない、と決めていましたし、
レースでも楽しんで走ることしか考えませんでした。
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それにしても、
「楽しむ」という言葉って、想像以上に奥が深いのではないでしょうか。
目先の苦しさや楽しさを超えて得られる「楽しみ」を感じられるかどうか?
魂や心が欲するか?を追求し続けることが、やり遂げる力に繋がるのだと、改めて学びました。
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今回のフルマラソンの後半は、想像を超えたチャレンジで、
歩きながらの完走で「カッコ悪い」とも感じました。
しかし、
「ここで歩く」と決めて、再び「走る」と決めるを繰り返しながら、
完走を実現できた自分を、もうちょっと褒めてもいいんじゃね?と振り返っています。
美化していると言われるかもしれませんが、自分にとって、まさに「激闘」でした。
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苦しい時に脳裏を流れた曲が、
なぜかX Japanで、15年前によく聴いていたな・・・と、ちょっとだけ過去に接続された感覚もあり、
あの頃は「負けてたまるか!」という想いだけで生きていた時期だったな、と色々な思いも巡りました。
ベタですが、ゆずの『栄光の架け橋』もレース後に聴いて、感慨に耽っています(笑)そんな時間も自分に許したい。
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大きな目標があって、
それを果たすまでに少し弱気になっていた自分でしたが、
フルマラソンチャレンジが、新たに勇気をくれました。
また、大きな明日に向かって、
小さな一歩を踏み出し続けます。
それでは、今日も素敵な1日をお過ごしください!
【まとめ】
・目標を達成するためには、そこから逆算したアクションを日々淡々と積み重ねる。それ以外にない。
・しかし、その目標に対する執着の度合いは人それぞれ。自分にとって本当に欲しているものか?という、在り方にこだわりたい。
・時には軌道修正も必要。しかし、諦めずに淡々と歩みを続ければ、「日々の行動が報われる!」と確信できる時が訪れる。
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