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共同浴場でリラックスどころじゃなくなった話


今夏、初めて温泉天国こと
別府温泉に行ってきました。

私が絶対外せなかったのが共同浴場。
地元民が使う温泉ってテンション上がりますよね。

別府駅近くのアーケードを奥まで進み、
さらに小道に入ると
ぽつんと現れた温泉がこちら。
寿湯です。

真っ暗な道を煌々と照らす銭湯の灯り



入口で驚いた。
番頭さんがいないじゃないか。
無人販売の野菜よろしく、
アクリルケースのお賽銭箱に
入浴料を入れるシステムね。

無銭入湯禁止!と
物々しいテプラでお賽銭箱が覆われており、
ポスターも掲示されています。
天井を見上げると防犯カメラも。
お金をちゃんと入れているのか監視しています。



観光客の私達は300円をそれぞれ払い、
お風呂場へ二手に分かれます。


ちょうど女湯は地元のマダムとすれ違い。
お湯を一人占めしリラックス…..
ちょっと熱めのお湯が
気持ちいいわぁ〜…….



男湯の方から勢い良く扉が開く音がします。


「俺、管理人だけど!何か言う事あるよね?!」
男湯に使っている夫、何かやらかしたのか?


「あんただよ!あんた!お金払ってないでしょ!」
??
もう一人お風呂に入っている人がいるらしい。


「いや、上がってから払おうと思って….」
「そんなわけないだろ!犯罪だからね!」
「わかりました払えばいいんですよね?」
「今すぐ上がってもう来んなよ!出禁だから!」
「…….」
「なんだよその顔!言いたいことでもあんの?」 
「……いいえ。払えばいいんでしょ!」
「早く出てけ!」


心を無にする夫


え、ええ〜〜〜…..
無銭おじさんは夫より先に入っていた人でした。
女湯にも全て筒抜けです。
管理人さんも大変ですね。
かなり語気が強めだったので、
無銭入湯が多いのかも。

夫いわく
男湯は二人入れば十分な広さなので、
目の前で口論が繰り広げられていたそうです。
ひたすら遠くのタイルを数えていたらしい。


ふたりともお風呂を上がり
外のベンチで一言。

「悪いことすると誰かが見てるもんだね〜」


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