2023年に観た映画を振り返る。
新年あけましておめでとうございます。
今年映画の感想をまとめていたら、年を越してしまいました。
2023年は、映画をたくさん味わうことのできた年でした。
映画から吸収したものとともに、ぼちぼちと、ゆるゆると、進んで行けたらいいなと思います。
映画館で観た映画
今年は、劇場へ映画を見に行く機会は増えて、とても嬉しかった。映画館で見る映画は、やっぱり特別なものがある。
あの、映画館という場所が好きだ。あのふかふかなソファ。チュロスやドリンク、ポップコーンの香り。映画が始まるまでのドキドキ感。
最近では音質も素晴らしい劇場も多く、没入感が凄まじい。一つの作品と、じっくり向き合うことができる。
5/22「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」
ここ数年で、久しぶりの映画館。今までは家族と一緒に見ることが多かったが、初めての一人映画。それもあって、ワクワク感が高かった。
子供の頃は、ゲーム機を持っていなかった。そのため、友人宅で遊んだ程度の記憶だったが、映画自体はとても楽しめた。特に、マリオカートのシーンが楽しかった。ゲームに登場するキャラが、実際に動いている姿を見ると、ゲームとは違った愛着が湧く。世界観もしっかり再現されていて、マリオの世界に入り込んだかのような気持ちになれた。幼い頃の自分に戻れる、良い映画だった。
7/16「君たちはどう生きるか」
映画公開後、ネタバレやいろんな情報を見る前にみたい、という気持ちが高まって、母と一緒に劇場へ足を運んだ。
「宮崎駿監督作品」を劇場で見るのは、「崖の上のポニョ」以来、2回目だった。それも、2008年、6歳の頃の話なのだ。
今まで、金曜ロードショーやDVDなど自宅で見ることがほとんどだった。だから、余計に、この映画を劇場で見たことは、ある意味、不思議な体験だった。自分の中に大きな刺激を与えてくれて、形容し難い感情が自分の中で渦巻き、しばらくいろんなことを考えた。
先日、NHKの「プロフェッショナル」に宮崎駿監督が出ていた。そこでは製作過程のドキュメンタリーが放送されていたのだが、それを見たことで、もう一度、見たいなという気持ちが湧き起こっている。
ただ言葉にできるとすれば、彼の表現するものが好きだということ。そして、この映画から受け取ったもの、形容できないものも含めて、これから大事にしていきたいということだ。
7/30「リトルマーメイド(実写版・字幕)」
7月30日、この日は試験終わりで、夏休みが始まり、そして誕生日だった。家族とランチを一緒に食べて、午後に映画へ見に出かけた。映画を見に行く予定はなく、「今日行っちゃおうかな」という、当日の思いつきだ。
実写版とアニメ版で比較されることの多い映画だが、一つの映画としては完成度の高い映画で、ぐっと引き込まれるものがあった。
個人的には、アニメ版も実写版も、どちらも作品として魅力もがあり、あとは好みの問題なのかな、と感じた。
実写版の魅力は、アニメ版よりも「アリエルとエリック王子との関係性」がより丁寧に描かれていることだ。ふたりはお互いに共通点を見つけ、内面に惹かれ合う。今の現状にモヤモヤしたものを抱えており、誰とも共有できなかったことを、共有できる相手を見つけた。その描き方がとても良かった。
アニメ版の魅力は、なんといっても「海の世界」にある。海の世界の描写は、やっぱりアニメーションで描かれている、あのキャラクターや背景のキラキラした感じが大好きだ。それは、どうしても実写版では描けない部分なのではないだろうか。
実写版の海の世界では、あまり光が届かないイメージがあった。アリエルの心情も含めて、暗い場所で、トリトン王との関係性もピリピリしている。
アニメ版ではアリエルの6人のお姉さんたちがおり、「トリトンの娘たち」という楽曲で歌声も披露している。その辺りの設定も多少変更があった。ただ実写版のストーリーとしては、納得できる筋書きになっている。
その分、実写版では「海の世界」のキラキラした描写が少ない分、「陸の世界」でのキラキラした描写が多く描かれているように感じる。にぎやかな市場に、楽しげに踊る街の人の姿、馬車や船など、海の世界にはないものを見て、キラキラしたアリエルの表情が見られた。アリエルのこんな顔は、海の世界では見られなかった。彼女の居場所は、ここなんだなとわかるので、良い。
8/31「マイ・エレメント(吹替)」
夏休み最後の日、劇場へ。
吹き替えで見たのだが、私は吹替での声が好きだった。MEGUMIさん演じるゲイルのキャラクターに惹かれたし、すごく好きだった。玉森裕太さん演じるウェイドの声が、柔らかい雰囲気がハマっていて良かった。
マイエレメントは、ピクサー初のラブストーリーだ。王道なラブストーリーだけど、ただ二人の恋愛だけを描くわけでもない。
余計なものを付け足しすぎたりせず、でもしっかり誰でも楽しめるストーリーになっていて、そのバランスが、やっぱりピクサーは最高だなと感じた。
12/15「ウィッシュ(吹替)」
公開初日に映画を見たのは、おそらく人生で初めてかもしれない。ずっと楽しみにしていた映画だ。
SNSでいろんな情報を見る前に、純粋に何もわからない気持ちで新作映画を映画館で見る。その体験がとても好きだ。
何も知らない真っ白な気持ちで、映画を見た時の感情を大事にしたいなと思う。
映画の内容は、子供から大人まで楽しめる、王道のディズニー!という感じがして、とても好きだった。
魅力的なキャラクターばかりで、ぐっと惹き込まれた。
100周年というタイミングで、この作品を映画館で見ることができて、とても嬉しい。
12/15「ワンス・アポン・ア・スタジオ-100年の思い出-(特別吹替版)」(「ウィッシュ」同時上映作品)
ディズニープラスで字幕版が配信されていたのを観ていたが、吹替版は劇場で初めて鑑賞。
吹き替えでの声って、子供の頃から馴染みがあって、思い出深い。そんなディズニーキャラクターの声を聞いた瞬間、いろんな感情が湧き起こって、涙腺が崩壊してしまった。
自宅で観た映画
初鑑賞した作品の中で、特に心を動かされた映画
「コーダ〜あいのうた〜」
金曜ロードショーでやっていたことがきっかけで見たのだが、本当に、良い映画だった。
聴こえない家族の中で、一人だけ耳の聞こえる、そんな境遇の少女。彼女は、歌うことが好きだが、家族に自分の歌声は聞こえないし、音楽というものを理解できない。
あらすじだけ読むと、少し重たい映画なのかな、とも思える。しかし、映画が始まってみると、そこには、思春期の女の子らしい、ごくありふれた葛藤と成長が描かれている。
家族、学校生活や恋愛、進路ややりたいことに対する悩みなど、誰だって抱えるような悩みだ。
映画はテンポ良く進むので、とても観やすい。映画の構成や伝え方が、これ以上ないほどに完璧なんじゃないだろうか。
とても美しい映画。それ以上何にも言えないほど、良い。
アマプラやネトフリでも見れるので、ぜひ見てほしい。
「ヘアスプレー」
ネトフリで鑑賞。
主人公の女の子の性格は、自分の少女時代と比べると、かなり対照的かもしれない。でも、彼女の笑顔やパワフルな歌声、ダンスには励まされた。
彼女はひまわりみたいに明るくて、そんなポジティヴなパワーは、生きていく上で必要だと感じた。
「黒人と白人による、音楽のノリ方やフィーリングの違い」も感じることができた。ポップなミュージカルの中で、映画を重たくしすぎず、けれど明確に、その問題を取り上げていることに驚いた。
「ハリー・ポッターシリーズ」
上半期は、ネトフリでハリーポッターシリーズ、全作を鑑賞した。1月頭に見初めて、7月中旬頃に身終えることができた。
小中学生の頃、テレビでやっていたものをなんとなく見たことはあったのだが、ぼんやりとした記憶がないので、実質、初めて観るようなものである。
ストーリーの登場人物や出来事などが段々こんがらがってくるため、ノートに映画の内容をまとめて整理したり、感想をアウトプットしたりした。
今年は、原作の方を全巻読みたいな〜と思っている。
ディズニープラス
下半期はディズニープラスに入会。ディズニー作品を改めて鑑賞した作品が多く、ディズニー映画に浸っていた。
再鑑賞した作品の中で、新たな発見があったもの
「ポカホンタス」「プリンセスと魔法のキス」「ズートピア」「ベイマックス」「ノートルダムの鐘」「リメンバーミー」「モアナと伝説の海」「ミラベルと魔法だらけの家」
11月〜12月にかけて、金曜ロードショーでディズニー4作品が放送されたのも嬉しかった。