懐かしの「エイリアン通り(ストリート)」
私が中学から高校の頃にかけて、とても好きでファンだった漫画がありました。
今から見ると古く感じるかもしれないけど、当時はそれまでになかったセンスを感じさせる華やかな画風に目を惹かれました。
正に80年代バブル景気になる前の、80年代アイドルが流行った時代の空気感もその漫画は纏っているよう。
その漫画の名は「エイリアン通り」といって、作者は「成田美名子」さんという漫画家さん。
今でもこの漫画を見つけ購入して、懐かしむ方もいます。
もう30年以上も前の漫画ですが、Amazonで文庫サイズの物が売られているようです。
かなり前の作品なので、内容はだいぶ忘れてしまいましたが、華やかな絵柄がその当時らしさを感じます。
けどそれはあくまで表面的な事で、人と人との人間模様や優しさ温かさが描かれていました。
主人公「シャール」くんやシャールくんを支える「セレム」の内面の繊細さや葛藤などは、ただ華やかさ軽さだけでない心理的な面白さやメッセージ性があります。
中学生だった当時の私はまだまだ子供で、表面的な華やかさに惹かれていたのが大きく、この漫画の底にあるメッセージ性やテーマなど、余りわかっていなかったと思います。
それでも、何故かどうしても惹かれてしまう好きな漫画でした。
当時は少女漫画として、圧倒的な強さがあり不動の人気を保っていました。
どんな絵柄だったかは、ググってみると見られます!(著作権の問題もあり、Google画像は載せない方が良いかと思いまして(^^;)
華やかな絵柄とは対照的にやや重めのテーマもあるようでしたが、華やかさがその重さを薄めていたみたいに感じます。
辛い事があってもそれを表に出さず、それを押し隠して笑顔を見せるシャールくん、常に自己を犠牲にし頑張り続けて休まないセレム。
シャールは猫タイプの人間だから、内面を素直に出さず辛くてもかえって明るく振舞ってしまう。
また、鳥が飛び続けるように頑張るセレムに、自分を見るような想いでした。
この二人の内面や行動に、どこか自分にも似たところがあるような気がして、二人に自分を投影していました。
けれど「鳥は休まなければ高く遠くへは飛べない」という一節が作中にあったのを最近思い出しました。
その言葉に無理に頑張り続けなくてもいいんだ!と勇気をもらえます。
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