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【ヨロン島ロケ】日本で一番とくべつなブルー
日本全国にロケで行って思うのは、日本って本当に縦に長い国なんだなあということ。それぞれに特徴はあるけど、海と、美味しい魚と、山と、寺社仏閣は絶対にあって、映像で切り取った時に、「似てるな」と思う瞬間は結構ある。
同じように見えるのは知識がないからで、歴史とか成り立ちとか、地理的な特徴を知ることで、初めて視覚的にも特徴が見えてくるし、特徴が見えたからこそ、その独自性を映像やテキストに落とすことができる。
人は、知ってるものしか見ることができない。
だから、仮にも地域の映像やテキストを作るならその土地を多角的に知らないとダメだと思うんです。
どれだけの深さで表現するかは調節できるけど、浅いものを深くはできないし。軽めの表現になるにしろ、知識の深さや向き合い方は、表現の細部に現れてくるものだと思うから。
海に囲まれた日本のブルーツーリズムの中でも、とくべつな島
仕事柄たくさんの土地で海を見て、撮って、やはりそれぞれに特徴があると実感する。
地元徳島県にある、海流がぶつかり渦潮ができる鳴門市の海は、荒くて、早くて、濃い。この荒波の中生きている真鯛やヒラメは筋肉が引き締まっていて、食べ応えがある。
海底で発生したマグマが冷えて花崗岩になり、2000mの高さまで隆起した屋久島は、切り立った岩壁に、しぶきをあげて立つ白波が印象的。でっかい肉厚な飛び魚が、飛んでるように滑空する中、沖から見た屋久島は、なんだか要塞のようだと思った。
そんな中、夢みたいな島だなと思ったのは奄美群島最南端の島、ヨロン島。
撮影で日本各地の海を見ている中でも、ヨロンブルーは特別。日本で一番とくべつな、ブルーがあると感じた島でした。
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奄美群島最南端にあるサンゴ礁の島、ヨロンブルー溢れる「ヨロン島」
奄美群島最南端に位置する、サンゴ礁が隆起してできた島、ヨロン島。白い砂浜と海底に影が映るほど透明度の高い海が特徴で、1時間もあれば車で島を1週できてしまう。
人口は5000人ほどで、ヨロン牛の方が多いんだとか。
限られた季節と時間だけに現れる幻の砂浜「百合ヶ浜」はもちろん、どのビーチもとにかく砂浜が白い。
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海に足でもつける?がすぐできる島
南の島の砂浜が白いのは、珊瑚からできた石灰岩や珊瑚の死骸など、白いもので構成されているからで、もちろん、石垣島も、沖縄本島も、そのほかの奄美群島も、海を含めすごく綺麗だった。
でもそれでもヨロン島のブルーが特別だと思ったのは、島が小さくて、高い山がなくて、どこまでも景色が抜けているようで、海に囲まれている島だということが、強く頭に残るからだと思う。
車で走っていると、「ちょっと降りてみようか」という海岸が常にある感じ。「どこからビーチに降りられるんだろう」と悩むこともなく、島全体がビーチのような。
背の高いサトウキビ畑を抜けた先で、ちょっと車をとめて降りて、「海に足でもつけとく?」がほかの離島と比べても、頻度高くやりやすいんじゃないかって感じたんです。
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島の人の日常に、少しお邪魔するような旅
撮影時期が10月だったということもあるかもしれないけど、観光地というよりは、島の人が営む日常に、少しお邪魔させてもらうような、そんな優しい体験ができる島だと思った。
波はおだやかで、派手さやキラキラ感は、ちょっと疲れる方に是非笑
波を音を聞きながら、真昼間から寝落ちしてても、罪悪感を感じない島です。
島で一番大きなホテル「プリシアリゾート」が素敵なリノベをしていたり、ヨロン島鶏飯が美味しく、映画めがねのロケ地でもあった「ヨロン島ビレッジ」、大阪から移住されたご夫婦が営む絶景一棟貸しホテル「shima hotel」、新しくできたラグジュアリーホテル「AMADA」などなど。
のんびりとした時間とともに、特別感ももちろんある。
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人の純粋さに触れた時、「純粋なまま大人になってくれ」と願うことがあるけど、なんか、人も、島も、そう思ってしまう空気感がありました。
特徴的なヨロンブルーと、日常のやさしさにお邪魔しながら感じる特別な体験が、制作した映像を通して、伝わると嬉しいです。
[4K] [Digest] Welcome to Paradise - YORON Island, Japan
[4K] [Photogenic] Dive into Bliss - YORON Island, Japan
横山ふみ
映像制作会社を経て、PRエージェンシーのプロデューサー兼フリーランス。モノ・コトの中にあるストーリーを引き出し、つくり、伝える仕事をしています。手法色々。
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