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「1950年以降の日本の人口変化と、2050年までの予測」


日本の人口変化の詳細を説明すると、まず1950年代から2010年ごろまでの増加期と、2010年以降の減少期に分けて考えることができます。この2つの時期は、それぞれの社会背景と人口動態の違いが顕著です。

1. 1950年代から2010年までの人口増加期

1950年代から1970年代にかけて、日本は高度経済成長期に入り、経済の急成長とともに人口も大きく増加しました。この時期の人口増加には以下のような要因が関係しています:

  • 出生率の高さ:第二次世界大戦後のベビーブーム(団塊世代と呼ばれる世代)は、人口増加に大きく寄与しました。特に1947年から1949年にかけては出生率が急上昇し、年平均で200万人近い出生がありました。この世代の子どもたちが、1960年代から1970年代に成人し、さらに多くの子どもを産むことで人口増加を支えました。

  • 経済成長と都市化:戦後の復興期を経て、日本は急速な経済成長を遂げ、若年層の労働力が必要とされました。地方から都市部への人口流入が進み、都市化が加速する中で、住宅やインフラ整備が進み、家族を持つことが当たり前とされた時代です。

  • 医療と公衆衛生の改善:医療技術や公衆衛生が向上し、乳児死亡率が低下したことも人口増加の一因です。また、戦後に整備された社会保障制度も高齢者を支える仕組みとなり、長寿化が進みました。

このような状況から、1980年代までは人口増加が続きましたが、1980年代後半からは出生率が徐々に低下し、人口増加のペースも緩やかになりました。この傾向は1990年代のバブル経済崩壊後にさらに顕著になり、出生率は低下の一途を辿りました。この頃には少子高齢化が進行し始め、1995年頃には「人口減少社会」に突入する兆しが見え始めました。

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