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「暦・カレンダー生活に関するエトセトラ」(第9回)「3月上旬~4月下旬についての小話」)
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陰暦(旧暦)では、季節感のわかる言葉(和風月名)で各月を表現していました。
たとえば1月は睦月、2月は如月と呼ばれていました。「弥生」は和風月名の3番目にあたる月です。
しかし陰暦の3月は、陽暦の3月と時期が異なっています。陽暦は陰暦から1か月ほど遅れています。陰暦の3月は、陽暦の3月下旬から5月上旬ごろにあたります。
ところで、弥生の由来・語源に関してですが、「弥生(いやおい)」が変化して「やよい」と読むようになったと言われています。
弥生の「弥」は「いよいよ・だんだん・ますます」、「生」は「草木が芽吹くこと」を表しています。
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2023年3月6日は、「二十四節季」のひとつである「啓蟄」(けいちつ)です。
また、「啓蟄」は「雨水」と「春分」の間の15日間ぐらい(期間)も指しています。
「啓蟄」とは、寒さが緩んで春の陽気になってきたことで、土の中から虫たちが動き出す季節のことを表しています
「啓」はひらく、「蟄」は土の中で冬ごもりをしている虫、のことです。
「啓蟄」の時期になると、土の表面を覆っていた雪も解け、土自体の気温も上がってくるため、巣の中も暖かくなってきます。
そうして春を感じたアリなどの虫や、冬眠していた生き物たちが続々と動き出す季節のことを「啓蟄」は表しているのです。
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2023年3月18日は「春の彼岸の入り」です。「春分の日」(2023年は3月21日)の3日前が「彼岸の入り」(2023年は3月18日)、3日後が「彼岸明け」(2023年は3月24日)、「春分の日」を中日として前後3日間が春のお彼岸(2023年は3月18日~24日)となります。
彼岸とは仏教の言葉で迷いに満ちたこの世(此岸)に対し、悟りに到達した理想の世界を指しています。お彼岸に先祖のお墓参りに行くようになったのはこのためです。
2023年3月18日は、午後3時までの最高気温が東京で9.5度、仙台で5.7度ということで真冬のような寒さに逆戻りしましたが、『暑さ寒さも彼岸まで』ということわざでも言い表しているように、関東地方などでは、この「春の彼岸」を過ぎると、最高気温が10度以下の日は非常に少なくなります。
いっそう暖かさが増し、全国各地で桜の開花の便りが聞かれるようになってくるのも、この3月下旬の「彼岸」に入ったころからです。
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2023年3月21日は、二十四節季のひとつ「春分」です。暦のうえでは春の中間の時期にあたる「春分」は、古代中国が起源で、日本では平安時代のころから使われているといわれています。
農業が中心の生活をしていた古代においては、この春分を目安に農作業を本格的に始めることが多かったといいます。
それは、現代まで続く暮らしの知恵でもあり、未来に向けて豊作を祈願する、という意味でも大切な日になっています。
さらに、「春分の日」という祝日の面から考えてみると、二十四節気のひとつである「春分」と「彼岸」が結びついている点を考慮すれば、この時期における特別な日だと考えることができます。
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