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わたしたちに残された時間は案外少ないのかもしれない
タイトルがなんだか激しいのだが、終末論とか、寿命の話ではまったくないのでご安心くだされ。
最近、「女帝」というマンガを再読していた。知っている人、いるかな?
主人公「彩香」が、金と権力で人生を踏みにじった人たちを見返すため、ホステスの世界で男性たちの上に君臨する”女帝”を目指すストーリー。
ホステスの彩香は自らの才覚と頭脳、人脈でのしあがっていくさまがかっこいい。ヤクザの抗争や銀座の女性たちの老後、政界の裏事情のようなところも扱っていて、読み応えがある作品だ。
時代背景にずれがあったり、登場人物の名前がときおり変わってしまったり、ツッコミどころも多いんだけど、それでもつい読んでしまうぐらいに惹きつけられるマンガである。
◆◆◆
「女帝」では、銀座のホステスさんが40代を迎え、今後の生き方に悩むシーンがたびたび出てくる。
若い頃からホステスとして仕事をしてきて、お店のママにもなれない、結婚もしていない。ホステスの世界しか知らず、セカンドキャリアに悩む。
(マンガの世界だから、実際はそんなことはないのかもしれないのだけど)
「女帝」を20代で読んだときは、40代なんてまだまだ先だろうと思っていた。
だが、今回、再び読んでみたら、これは他人事ではないな、と。
いわゆる"おひとりさま"のわたしは、急に40代のことを考えて、ひぃっと思った。
仕事も生活も40代になると、ある程度自分のスタイルが固まっていて、なかなか変えるのは難しい。
それだけではない。
40代にもなれば、視力の低下や目の不調が出てくるだろう。体力も落ちる。
ということは、裸眼で読書を楽しめるのはあと10年ぐらい?
身体がフルキャパシティで動くのは、もしかして30代ぐらいまで?
衝撃の事実に目をつむりたくなるが、事実は事実として受け止めるしかない。
逆に、老眼や更年期など、身体の変化が出てくるのに、バリバリ働く40代以上の方々はすごいな……。わたしはすでに腰痛持ちですよ……。
医療が発達したとはいえ、早い方だと50代、60代で亡くなる人だっている。平均寿命が男女共に80代だからといって、みんながみんな80代で寿命を迎えるわけではない。
それに、わたし自身、今までの約30年はだいぶ長かった気がするけど、ここ数年は「時空歪んでますよね?」ってくらいあっという間な感覚。
あれ、もし寿命が50歳までだったとしたら、あと20年弱?全然時間がないんじゃない……?
◆◆◆
何かをはじめるのに年齢は関係ない、何歳からでも遅くはない、と思ってはいるけれど、残された時間は意外と少ない。そもそも、明日、事故や病気で死んじゃうことがないとも言い切れないし。
急に焦ってきた。
これは数年後、と悠長に言っている場合ではないぞ……。
やりたいことは今すぐ手をつけないとな。
そして、「明日を考えられる今日」は幸せなんだなと改めて思った今日このごろなのであった。
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