見出し画像

1箱本屋「PLOW」に込めた思い

本日、ようやく1箱本屋「PLOW」についてのお知らせをすることができました!

こちらのnoteでは少し裏話を。
少々長くなりますが、もしよろしければこちらにもお付き合いください。

コンセプトの裏側にあるもの

まずは、「本屋さんなのに、カウンセラーみたいだな?」とつっこまれそうなこのコンセプト。
ここに着地した理由は、私の今までの経験にあります。

こころをやわらかくしてくれる本

今、新刊書店に行くと、悩みや問題を解決に導く本がたくさん並んでいませんか?

悩みを解決に導く本にはニーズがある=「忙しくて自分の時間をなかなか作れない、だから効率的に解決したい!」と思う人が多いのだと思います。

けれど、私自身は、悩みすぎると、視野が狭くなり、素直に本のアドバイスを受け入れられなかったんです。反発したくなって、結局、なにも変わらない。

そもそもなんで悩んでいるのか? はっきりとわからない。でも日常に違和感があるときも。

今思えば、悩んで立ち止まっている自分に安心している、悩みの泥沼にハマっていたのかもしれません。

そんなときに、寄り添ってくれたのは「自分のこころをやわらかくほぐしてくれる本」でした。

小説やエッセイ、漫画は、悩みに今すぐ答えを出してくれるわけではありません。

けれども、簡単に解決には至らない悩みや問題を抱えつづけながら、本を読みながら自分を励まし、新しい視点を得て、登場人物に共感して。

すると、ガチガチだった心がやわらかくなり、悩みや問題に向き合う勇気が持てるようになっていったんです。悩みがじわじわ溶けていって、自分の中で昇華するような感覚がありました。

答えを出すためだけじゃもったいない、本にはまだまだたくさんの力が秘められていると思います。
だからこそ、悩んだ時こそ読書をして、悩みと向き合うための土壌を耕して整える。そんな本との付き合い方をご提案したかったんです。

実は、結構自分事から生まれたコンセプトだったんですね(お恥ずかしい)。

ポジティブって本当にいいことばかり?

また、ポジティブマインドへの警鐘も1つのテーマです。

「ポジティブに! いつもごきげんでいようよ!」

そんなメッセージがSNSや本で飛び交う毎日。ポジティブマインドの良い面が語られる一方で、ネガティブな気持ちを出しにくくなっていないかな?と思うのです。

ネガティブな感情を隅に追いやって、自分の気持ちを追い込んでいる人もいるのでは?

ポジティブな自分もネガティブな自分も、自分なんだから、大事にしてほしい。本を通して「ネガティブなときがあってもいいんだ」と思えれば、もっと肩の力を抜いて、毎日楽しく生きられるんじゃない?

そんな思いも込めて、準備を進めてきました。

お店のネーミングは〇〇

調子に乗って「STRAY SHEEP」なんて入れてみた。下北っぽい

「PLOW(プラウ)」
響きだけだと、あまり本屋っぽくないですね……。

農作業に使う「鋤(すき)」を指す言葉です。

本を通して、人々の中にあるこころの土壌をほぐし、耕して、新しい芽を出すところまでお手伝いしたい。そう思い、お店の名前を考えました。

実は他にもいくつか候補があり、最初は違う名前で準備を進めていました。
けれど、こころを耕すイメージが湧いたとき、これだ!とビビッときて、すべてを白紙に。今は、この名前にしておいてよかったな、と思います。

私自身、小さな頃から植物や農業に触れてきて、自分のルーツとも関連があり、我ながら気に入っています。

ちなみに「The plow」とすると、「北斗七星」の意味にもなるのだそう。
あとから気づいて、雄叫びあげました。「北斗の拳」が好きな私にぴったりやん……。

というわけで、改めまして「PLOW(プラウ)」です! 
覚えて帰ってくださいね。よろしくお願いいたします。

1ヶ月以上あたためてきた、このプロジェクト。ようやく、準備が整って、ホッとしているところです。

でも、ここがスタートライン。これからが肝心ですね。

◆◆◆

引き続きInstagramでは、本の入荷情報も更新しています。
こちらもチェックしてみてくださいね!

本屋さんの中の人のTwitterはこちら↓(ぼそっ)

本の話はあまりしませんが、こちらもよろしければ。


いいなと思ったら応援しよう!

fumi
ぜひサポートいただけると嬉しいです。いただいたサポートは、カメラレンズの購入に充てようと思います☺︎