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【おふとんな日々vol.86】模索してたどり着いた「キャリアの現在地」

こんばんは。
今週も旬香さんとの交換日記note「おふとんな日々」、始まりました!

10月9日(水)はfumiが担当いたします。

どうぞよろしくお付き合いください。

先週までの内容はこちら↓

急に肌寒くなってきて、秋まっさかり!
しばらくベーシックな服で生きてきたのですが、今年は少しイメチェンをしたくなってきました。

というのも、ウィンドーショッピング(もはや死語?)をしていると、昨年と比べると今年はトレンドがガラッと変わった気がするんですよね。

ジャケット!チュール!ベロア!スラックス!みたいな、キレイめでカチッとしたアイテムをよく見かけます。

手持ちの服もだいぶくたびれてきたので、思い切ってジャケットとスカートを買い足しました。

服を買ったらインナーも欲しい。けどサイズがなかなか合わないし、予算もオーバーかな…とのぞいた無印良品で、いいものを見つけてしまいました。

「シアークルーネックTシャツ」です。

一応普段着として着れるインナーらしいのですが、下着のコーナーで見つけたので隠れたアイテムかも?
シアーと言いつつ透けすぎず、チクチクしない、ふわっと軽い素材。

しかも1,900円(税込)。似たようなものを他のところで買ったら3倍くらいの値段になりそう。無印さん、本当にいいんですか?

やっと始まった短い秋、楽しんでいきましょうね!!


自分なりの正解が見えてきた

さて前回から続いてきたキャリアの「積み重ねてきた感」のお話

キャリアに関しては、ずっと「本当にこれでよかったのか?」「もっとやりたいことがあったのに」と思い続けてきたけど、大学時代からの約10年間で、積み重ねたもののつながりが実感できるようになってきて、自分なりに「正解」と言えそうなところまでこれました。

立派なキャリアでもなければ、もっと頑張れるんじゃないかと思う日もありますが、「これでいいのかも」といい意味で諦められたのかな、と思います。

いまさらながら、私のおおまかなキャリアをお話ししますと、このような感じです。

新卒保育士
→結婚・適応障害で退職、1年の休養
→離婚・再就職、子ども向け写真館アシスタント
→現職 図書館員(4年目)

といっても、保育士になるまでがそもそも紆余曲折ありました。

大学選びからつまづいた?


高校時代、農学部に行く気満々だった私ですが、理系の成績不振&親の離婚により、県外の農学部進学を諦める羽目に。

県内には私が行きたかった学部を有する大学が存在せず、やむなく「食いっぱぐれのない、自分が得意なこと(工作や編み物など手を動かすこと)ができる仕事を探そう」という理由だけで、教育学部への進学を決めました。

つまり、夢などまったくない、消去法〜〜!!
この時点で結構後ろ向きです。

もちろん奨学金はフル活用。入学時、先生になる未来はまだ想像できないけど頑張ろうという気はありました。

ところが、大学2年生のとき、現実にぶち当たります。


当時、短大を卒業して保育士になった友人がいました。ある日、遊んでいてふと収入の話に。聞くとなんと手取りが「10万円」…!?

耳を疑いましたが、どうやら嘘ではないようです。

手取りが少なすぎて、実家を出たいのに出られないとのことでした。田舎なのでもちろん車通勤、車の維持費、駐車場料金だってかかりますし、加えて家賃を払うのは確かにきつい。

しかも、後日その園に実習に行ったら、園もスパルタな雰囲気。
労働環境…これは無理でしょ、と思いました。

給料が安い、残業代はない、労働環境が劣悪、一人暮らしができないとわかっていて、奨学金を借りてまで保育士をする情熱はない。どう頑張っても返済できないじゃん……。

かくいう私は福祉業界、子ども業界がこーーーーんなに給料の上がらない業界だとは知りませんでした。一部の正規職員はしっかりもらえるけど、ほとんどは非正規の労力で成り立っている世界です。(仕事量は同じ)

それで成り立ってるって先に教えて!!!(心の声)

【おふとんな日々vol.85】模索してたどり着いた「キャリアの現在地」 旬香さんのことば

旬香さんが私の心の叫びを代弁してくれていたけど、本当にこれは私からも言わせてほしい!!

高校時代の先生も大学の教授たちも、親たちも誰1人として教えてくれなかった。むしろ「こんな田舎で安定して食いっぱぐれがないなんて安心よ、結局嫁に行くでしょ?」と奨励すらされていたと思います。

福祉業界や子ども業界の給料が少ないことが、今ほど騒がれていなかったから知られていなかったのかもしれない。現に私も大学時代までネット環境がほぼなくて、調べようとも思ってなかったのだけど。

でも先に教えてほしかった!!!!!

大学2年生、急に絶望感を抱くようになって、なにも楽しくなくて遊んでばかりいましたが、やはり楽しくなくて。ずっと理由がわからなかったのですが、最近、ようやく言語化できるようになりました(成長!泣)。

一人暮らししたい、仕事で人並みの生活がしたい、でもこのままだと確実にど貧乏生活じゃん…という絶望感だったのだと思います。

自分みたいな子ども大好きじゃない人が保育をしていたら、子供に悪影響じゃないか?そんなことも考えていました。


そして、大学4年。就活。

地方すぎて「全然知らないんだけど、国立大なんだよね?」と面接官に聞かれたり、地元では保育士の秋採用が常識だから秋になってから都内に就活しに来たら、募集が終わっていた……。

そんな地方大ならではの壁にもぶち当たりつつ、いまいち自分の選んだ道に納得しきってない状態で、保育士として就職しました。

結果、この選択はよかったと今なら言えます。なぜなら、当時、身につけたスキルが今も活きているからです。


スキル×好き×性格の組み合わせ

保育士、写真館アシスタントを経験してわかったのは「スキル×好き×性格」がうまく噛み合わないと仕事は続かない、ということ。

保育士は、新人なのでスキルは足りないうえ、私の気質がのんびりすぎて全然向いていませんでした。子どもたちへの対応には柔軟性とレスポンスの速さが求められるのですが、全然追いつかないので会話がぎこちない。

それに、説明をまとめる力がなさすぎて、保護者の方に簡潔に今日の出来事をお伝えするのが非常に苦手で、プレッシャーになっていました。

一方で、子どもたちの記録については褒められることが多く、子どもたちの行動に意味を見出すような深い思考はできていたのかな。文章を書くのが好きかもしれないと気がついたのも、保育記録がきっかけでした。


写真館アシスタントも、気質がのんびりなのが合いませんでした。
ずっと動き続けていないといけない上に、昼食抜き!休憩なし!もザラだっただけに、気持ちの余裕がゼロですぐに体調ダウン。

アパレル販売のアルバイトの経験があるので、洋服のコーディネートは好きだったんですが、やっぱりそれだけじゃ続かない。

子どもの目線を惹きつけるスキルや撮影知識はある程度身につけたものの、子どもを叱っている親御さんの様子を見ると、自分が怒られているように感じてしまったのも負担でした。


その点、現職は「スキル×好き×性格」のバランスが良い。だから続けられています。


ただ、そのスキルも前職を経験していないと得られないものでした。

子どもたちの目を惹くような声かけや表情、読み聞かせなどは転々としたキャリアの中で磨いてきたスキルのひとつです。年齢にあった絵本をすぐに紹介できるのも、子どもたちの発達段階を身をもって理解しているからこそ。

過去のスキルが積み重なって、今につながっているとやっと実感できるようになってきました。


児童のイベントをメインで担当していますが、保育士時代からずっと根底にあるのが「子どもファースト」でいたいという気持ちです。この気持ちはずっと守っていきたくて、私のひとつの軸でもあります。それなりには子どもが好き、というか好きを超えた何かがあります。なんだろうね。

大人ウケのいい本が増えてきているからこそ、子どもたちを傷つけるような本を選びたくないといつも思っています。

「こんなことをもっと経験してほしいな」
「視野を広げて考えるきっかけになるかな?」
「名作だから触れてほしいな」

読んだ先のことも想像しつつ、本を選ぶ。

先回りしていろんな知識を教える本が最近は多いけれど、

「それって失敗をさせたくない大人のエゴなんじゃないかな?」
「経験をして初めて学ぶこともあるはず」
「だからと言ってこちらが勝手にフィルターをかけて自由に本を選ぶ権利を奪うのも良くないだろうな」

など、子どもたちにとって本当に最良なのは何?と考える日々です。


「読書が好き」「調べ物が好き」も、レファレンス対応で活きています。
利用者さんから本の収集を依頼されると、俄然燃え上がる私。

利用者さんは調べたいことがはっきりとまとまっていないことも多いので、聞き取りつつ題材を絞り込んだり、本の収集の際に、調べ物に役立ちそうな関連資料の一緒に集めたり。

利用者さんから持ち込まれた案件なのに、だんだん自分ごとになっていくのがおもしろいのです。

のんびりした性格も、正確さを求められる現職ではむしろプラスに働いていると思います。図書館は本の貸し借りのイメージかもしれませんが、個人情報をたくさん扱う現場なのですよ……。


言ったことは(たぶん)叶う!

ずっとキャリアに自信が持てずにいて、キャリアチェンジを目指した時期もありました(その時期があったからこそ、旬香さんに出会えたのでそれはそれで後悔はなし!)。

それが数年前のこと。
その頃に書いた目標が「仕事と遊びの距離を近づけたい」でした。

当時は、趣味を仕事に近づけようとしていましたが、今は仕事が趣味に寄り添ってきた感じがあります。

読書が趣味で、休みの日も本屋巡りをし、そこで仕入れた情報を職場に流す……職場で知った本を、休みの日に本屋に買いに行く……いい意味で公私混同しています。

イメージとは違ったけど、「言ったことは叶う」って本当みたいですね。
これからも言い続けよう。


現職は給料面では非常に不安があるものの、「持続」という観点から見ると、給料面以外が合っていることの方が重要だと思っています。性格に合う仕事が少なすぎるのよ。

続けるから、給料上がらないかな〜。言ったことは叶うと信じて、ここでこっそり呟いておこうと思います。

旬香さん同様、だいぶ長くなってしまいましたが、キャリアのことを語ろうとすると全然文字数が足りませんね。ここまで読んでいただき感謝です!

次回は旬香さんの覗き見ライフスタイル!楽しみにしています。

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fumi
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