世界の常識とはなにか
どうも、私です。
ということで、本日の書評担当ははる。でございます!!
今回紹介する本は村田沙耶香著『生命式』河出書房新社です。
この本は短編集になっており、常識とはなにか。何が正しくて何が間違っているのか。それはほんとにありえない事なのか。など、今までの考え方や倫理観を違う角度からぶち壊してくる作品です。
死んだ人間を弔う常識とは何か。
火葬ことが正しいのか。
食べることが正しいのか。
装飾品へと作り替えることが正しいのか。
死者は何を考え、何を望み
生者は何を選択するのか。
なぜ人は食べてはいけないのですか?
皆さんはそんなこと考えた事ありますか?
食べたいと思ったことはありますか?
そう考えることは間違ったことですか?
短編集の最初にある『生命式』と、最後にある『孵化』はぜひ読んで頂きたい。
コミュニティによって自分のキャラクターを演じる『ペルソナ』
そんな自分は居ませんか??
同感できる所があるからこそのゾッとする恐怖感。
マイノリティ側の主人公が感じる葛藤や、世界観との闘い、1度は感じたことのあるような世界との疎外感。
ぜひ心のゆとりがあるときに見てください!
この世で唯一の、許される発狂を正常と呼ぶ。
何が正しいのか、何が悪なのか。
常識とは誰が決めることなのか。
この本で揺さぶられてみてください!