「霧で前が見えねえ」 東北北海道ツーリング15日目(サロマ→ウトロ)
サロマ湖駅長の部屋にて目を覚ます。
この日は今回の旅の中で最長距離×ライダースハウスが17時までチェックインだったので、4時半の早めの起床。
歯磨きだけして、荷物をまとめて6時出発。
8月だがこの時間はかなり寒い。
バイクに乗っているだけなので、走っても身体は温まらず寒くてブルブル震える(僕が)。
天気も曇や小雨に加え、霧で視界不良。
さらにはヘルメットに水滴がついて走りにくい。道北からこんな道ばかりで走る楽しさは何処へ状態である。ヘルメットワイパー誕生を祈る。
朝食は寒さ対策のスープ代わりにカレーヌードル追加でぽっかぽか(食べている時は)。
走り出せば、すぐさまブルブル震える。
霧で前が見えない中、心に無の領域を発生させながら、クッチャロ湖を通過して、摩周湖到着。
霧の摩周湖と呼ばれているが、運よく霧が晴れていて、美しい摩周湖ブルーを拝むことに成功。
なんだかこの旅の中で様々な自然が作る青に出逢っている気がする。
なお、感想はどれも入浴剤で見るブルーである。
摩周湖で記念撮影とマリモのお土産を眺めて再びカブに跨る。
いざ、自然の地「知床」へ向かう。
走るにつれて、なんとなく自然味を感じてくる。
この辺りが北海道の奥地といった気分を味わえて楽しいが、カブだと道から落ちそうだったりで命懸けの気分であった。
お腹が空いたので斜里辺りでグルメを探すと、野生の鹿と野生のサケの遡上を発見。
彼らを食べるほどサバイバルモードではないので、ひっそりとセコマでペペロンチーノを食べる。
個人的にセコマはペペロンチーノが一番好き。
霧のツーリングの末、気付けば知床の道の駅に到着。
再びグルメを探すも、海鮮は高いし、ラーメン屋は営業時間外だったので、鹿にも出逢ったことだし売っている鹿肉バーガーを食べる。ぼちぼちなお味。
ホワイト、ホワイト、ホワイト。
そこからは真っ白霧の知床ロードをとにかく進む。
本当に真っ白で周囲が自然なのか目視で確認もできなかった。大自然は見るではなく、感じるスタイルで満喫した。
さらに下っていくと、本日の目玉である羅臼の「熊の湯」に到着。
無料で入れる野湯で地元の人が管理しているとのこと。
さっそく、着替えて入ろうとすると地元の人から「にいちゃん、そこ(岩の上)座って、桶でお湯かぶっていきな!今日は風呂熱くないよ!」と。
おとなしく、言う通りにお湯を被って(あれ?)入ると、ものすごく熱い。体感で46度位あるのでは。
あー、燃えるなー、ファイヤー!!思いながらも、「熱くないっす、ちょうど良いっす。」と痩せ我慢しておいた。
めちゃくちゃ熱かったが、好きに洗って、お風呂のお湯でバシャーと流すのは初めての野湯の経験としてかなり気持ちよかった。
ちなみに↑のように勧められて入った小さい子が熱いよぉ〜と言いながら泣きながら入っていた。
こんな感じで楽しい場所である。この旅以降、北海道のオススメは?と聞かれたら熊の湯と答えるようにしている。すごくオススメなベストスポット。
そこから少しだけ走って、本日の宿であるお気軽屋という定食屋とライダースハウスがセットのところへ。
600円の夕食が豪華でありがたい。
部屋は雑魚寝スタイルで自転車で北海道を周っている人と進む距離とか行ける場所の違いを話したりして寝る。
今日は霧でどこを走っているのか分からない1日だった。
次に知床へ来たときはゆっくりとホエールウォッチングなど自然を観光しに行きたい。
明日はそのまま最東端の根室を目指していく。
15日目(8月28日)まとめ
目的地:ウトロ周辺
宿泊地:お気軽屋(ウトロのライダースハウス)
時間:6:00-16:30
走行距離:250km
朝食:セコマ飯(ナポリタン、カレーヌードル、カツゲン)
昼食:道の駅の鹿肉バーガーとセコマのペペロンチーノ
夕食:お気軽屋にて定食セット
費用:2969円(朝308、昼418、夜600、宿1000、ガソリン443、摩周湖駐車代200)