てか、真理は本当に一つなの?(哲学講座5)
ここまで最初から見ていきたい人は、ここからいけます!
自然哲学から古代哲学までババーっと見てきたね。
大体ここまで読んでくれた人は、友達の前でも哲学者としてイキリ散らすことができる頃なんじゃないかな?でも、気をつけてね!
あまり知恵をひけらかすと、古代哲学者たちのように嫌われるからね!
1.ヒトが動き出した時代(ヘレニズム)
世界史でみんなやってると思うんだけど、世界情勢はどうなっていったかというと、アレクサンドロスはペルシアに決定的な勝利をおさめたんだ。
これによってギリシア文明が、エジプト、インドに至る全オリエントと結びついたんだ。
理解できた?難しいよね。
まあ、つまり、別々に発展していた、ギリシア文明とオリエント文明が結びついたんだよね。
それによって文化はごっちゃ混ぜになったわけ。
様々な国の文化や仕切りが取り払われたのがヘレニズムって言うんだ。
(重要っぽい言葉だね!)
世界中から思想、宗教、文化が集まり、溢れかえった。宗教の混交、(シンクレティズム)が起こった。今の日本っぽいね。
おいおいどうするー!?って感じ。
2. 世界は老いた(ペンミズム)
ここは、哲学マガジンだから、このヘレニズムが哲学にどう影響を与えたの?ってみていきたいんだ。
ヘレニズムは、新たな宗教(とりわけ増えたのは、どうすれば死から解放されるかという宗教)を生み出したんだよね。
「死」ということについては、文化や思想、宗教関わらずに、全人類、息あるものが全てが直面するものなんだよね。
だから、色々な考えがあるけど、「死についてはどう考えてる?」ってなると、盛り上がっちゃったんだよね。
でも、ごちゃ混ぜになった結果(ちなみに、沖縄ではごちゃ混ぜのことをチャンプルーって言うんだよね。)、自分が信じていたものや人生観がぐらついちゃったんだよね。
この時代は、悲観的な考え、「世界は老いた」と言われた。
ペンミズムっていうね。
3.ソクラテスの生き残り
さてさて、ソクラテスについては、このブログで話したけど、彼らの残党がどうなったのかというと、めちゃめちゃ質素な生活に幸福を感じる生活を始めてたんだ。
幸せをには多くのものを必要としない。という考えだね。(修行僧みたいな感じかな)
物質的なものなどの一時的なものは本当の幸せとは呼ばないって思ってたんだ。
本当の幸せとは一度手にすれば失われることがないってね。
ソクラテスの孫弟子にあたるディオゲネスという人は日向ぼっこしてる時、王様が彼のもとにやってきて、「欲しいものはあるか?」と聞かれた時、
「そこに立っていると日陰になるので、どいてください。」と言ったんだ。
すごいね。幸福とは何かということを教えてくれるね。
さてさて、ここから世界はいわゆるグローバル化したんだ。
その中でごっちゃごっちゃになっていくんだね。
このソクラテスの残党たちのように様々な思想が集まり、混ざっていくんだ。
次回は、さらにどんなのがあったのかを見ていくよ!