記憶がすっぽり抜ける　認知症おとーさん日記　Oct.24 2020

土曜日だから少しゆっくり電話をした。「ちょうど朝ごはんが終わったところだ。」「なに食べたの？」「納豆ごはんだ。」わたしがくすりと笑うと、「なんで笑うんだ？」と抗議。だってね、本当に納豆が好きだなぁと思って。「そうか。営養満点の納豆さえ食べていれば、大丈夫だからな。」ん〜、まあそれだけじゃ栄養は足りないんだけどね。「もう納豆がないから、買いに行ってこなくちゃならん。」「そうなの？きょうはお天気いいの？」「まあまあだ。」「気をつけてお買い物へ行ってきてね。」「わかったよ。」お金を確認しなかったけれど、大丈夫かな？

きょうも夜におとーさんから電話。「ひさしぶりだな。」と言う。うーん、朝電話で話したのを忘れてるな。「あしたには会えるからね。」そう言うと、「そうかそうか、あした帰ってくるんだものな。よかった。」と。そっかー、あした帰ることも忘れてたか。最近、ちょっと認知症が進んできてるな、と感じることが多い。進行する病気だし、よく保ってる方だとは思うけれど、やはりちょっと切ない。