認知症おとーさん日記 Jun.30〜Jul.1
認知症外来の定期診療日なので、ちょっと早めに起こしてシャワーからスタートしてもらう。きょうもまた病院が遠いとブツブツ言ってるおとーさん。そんなに遠くはないんだけれどなぁ。地下鉄10分、徒歩5分だって説明するとまあ納得はしてくれるんだけれど…前の病院がその半分だったから印象が強すぎてすぐに忘れちゃうんだよね。
先生には、痩せたこと、同じことを繰り返し聞く回数が増えたこと、近い記憶の飛び方がますます進んだことなどを伝えた。こちらの不安をちゃんと聞いてもらって、とりあえずお薬は現状維持で処方してもらった。
午後はケアマネージャーさんの定期訪問。明日からのデイサービスの体験利用の打ち合わせやら、おとーさんの様子やらの確認をした。おとーさんは相変わらず、「新しいデイサービスに行く必要はない。」
と言うので、ケアマネさんとふたりでやんわりと体験利用に行くことについて説得。なんとかわかってくれた模様。
翌日、
「きょうはデイサービスに行くんだよ〜」
と起こすと、
「なんだ、そうなのか。面倒だな。家にいちゃダメなのか。」
と乗り気じゃないおとーさん。
9時にお迎えが来るからちょっと早めにごはんを食べて、準備をしてもらう。準備自体はスムーズにして出かけて行った。
昼すぎにわたしもこっそり見学をしに行った。おとーさんがお世話になるところがどんなところか、おとーさんがどんな様子でいるかを確認するためだ。おとーさんはレクリエーションにもやや渋々ではあるけれどちゃんと参加していた。施設は広々として感じはいいけれど、以前のデイサービスに比べて男性スタッフがほとんどいないらしく、おとーさん的にちょっとどうかなぁ…と言った感じ。
帰ってきたおとーさん、開口一発、
「あそこに通わなくちゃいけないのか。行った瞬間から落ち着かなくて嫌だったんだ。」
と不機嫌そうに言う。
とりあえずまだ他のところもあるから、そこに決まったわけじゃないと伝えるとちょっと機嫌がなおった。
新しいデイサービス探しは、なかなか厳しいスタートだ。