忘れん坊 認知症おとーさん日記 Oct.26 2020
道東へ行くため、朝早く出るから一緒に朝ごはんを食べるなら早く起こすよといったら、きのうの夜は、「あしたになってみないとわからんな。」と言っていたおとーさん。そっか、まあデイサービスもきょうからお休みだし、7時くらいに起こしてシャワーに入ってもらって朝ごはんは一人で食べてもらおう、なんて持っていたら、7時前には起き出してきた。あちゃー、もう着替えてる。こうなるとシャワーには入ってくれないんだよねぇ… 一応言ってみたけど、軽ーく受け流されてしまった。
「一緒に朝ごはん食べる?」「食べる、食べる。」というので、コーヒーを淹れて朝ごはんを食べた。「どこまで行くんだ?」「なにしに行くんだ?」「1泊するのか?」「何時に帰ってくるんだ?」を朝ごはんの間中何度も聞かれる。気になって仕方ないんだなぁ。今晩食べるように作った煮物と枝豆の説明をして、出かけた。
電車に乗る前に洗濯(替えてなかったタオルや着たきり雀になってた洋服などを洗濯機に放り込んできたから)をしてもらおうと電話をすると、なんだかわたしは東京にいることになっていた。そっかー、忘れちゃったかぁ。まあ、仕方ない。洗濯はしてくれると言っていたけれど、さて、どうかな?
夕方、白糠から帯広へ帰る途中、おとーさんから着信が入っているのに気がついた。すでに3回。慌てて電話をすると、「何時に帰ってくるんだ?」と。ああ、忘れちゃったか… 「きょうは帯広に泊まるので帰らないんだよ。」と伝えると、「そうだったのか。」と言っているけれど、本当にすっかり記憶が抜け落ちているらしい。「明日は何時に帰ってくるんだ?」「きょうは帰ってこないのか?」とうい話を行ったり来たりして、ようやくこれからごはんを食べると言ってくれた。わたしが作って鍋に入れておいた煮物も自分で皿によそったのに、それさえも忘れているらしい。とりあえず納得してくれて電話を切ったものの、ホテルに着いてからまた留守電あり。「おとーさんだ。何にも用事はないんだけれど、文恵の声が聞きたくなって電話した。これから寝るからね。」と言うので、とりあえず折り返しの電話はせず。
そうしたら、夜食事をしているときにふとスマホを見ると、おとーさんからの着信が3件。あちゃー…さっき折り返せばよかった。と、中座させてもらっておとーさんに電話をすると、「電話に出ないから心配で、妹Rにも電話をしたんだ。」と言う。わぁ、大事になってる。とりあえずきょうお世話になった方と食事中だから、大丈夫だよと伝え、電話を切った。妹RにもLINEをして謝っておく。妹Rからは、「最近おとーさんからの電話が多くて心配しています。ちょっとしたことでも不安みたい。次の病院はいつ?」と返信。んー、これは認知症が進んでいるのか、それとも帰省のスタンスが変わっ多ことによる環境の変化についていけなくて精神不安定から起こる症状のなのか… 介護をし始めた時と症状はよく似ているのだけれど、こればっかりは素人判断をするわけにはいかない。主治医の先生に相談するしかないなぁ。
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