朝から攻防戦　認知症おとーさん日記　Jul.21 2020

前回の可燃ごみのときに声がけするのを忘れたから、けさはまずはそのことを伝える。

「きょうは燃やせるごみの日だよ。生ごみ、排水溝のごみ、捨ててね。」

「あんまりないんだ。ビニール袋がもったいない。」

「少なくても捨ててー　ビニール袋もったいなくない。コバエが来るからね。イヤでしょう？」

「うん、まあそうだな。排水溝のネット、あるのか？」抵抗するおとーさん。

「キッチンの一番上の引き出しにいーっぱい入ってるよ。ビニール袋もね。お願いだから捨てて〜」

「わかった...」気の無い返事。

「あら、それは納得してない返事だな。」

「いや寝起きだからな。捨てるよ。」

という、攻防を繰り広げるのであった。捨てたかなぁ？どうか捨ててくれ。

朝ごはんを食べ終わった頃を見計らってまた電話。けさはきんぴらごぼうをおかずにごはんを食べたらしい。わたしが東京に戻るときに冷蔵庫に入れたものだから、いくら辛口にしてるとはいえもうそろそろ危険。そう言うと、変な味はしないしおいしいから大丈夫だと言うんだよね、おとーさん。お願いだから早く食べきってー　そしてお薬飲むように伝えて電話を切る。

おやつの時間を過ぎた頃、デイサービスから電話あり。おとーさん、明日から通所再開！よかったよう。

夕方おとーさんに電話。晩酌が終わって〆ごはんを食べているところだった。何食べてるか聞いたら、

「カレイの煮付けと...、いろいろあって説明するのが面倒臭い。」

「ああ、それだけわかればいいよ。あとは副菜だろうから。」

「いや違うんだ。容器にすると3つある。」

「えーっ！？3つ並べて食べてるの？」

「そうなんだ、こんなことしちゃいけないと思いながら、3つ並べてちょっとずつ食べてる。」

そりゃすごい。いろいろ食べたくなったのかなぁ？本人もよくわからないらしいけど。3つを何日かけて食べることになるのか...痛んじゃわないか心配。

明日からデイサービス再開だと伝えると、カレンダーの休印を見ると自分を責めちゃってたんだと告白された。コロナのせいなのになぁ。忘れちゃうのは、せつない。　そして、面倒にはなるけどやはりデイサービスは生活にリズムができるから大切と再確認したらしい。明日から元気にデイサービスへいってきてね〜